« 3446 空飛ぶ車は飛ばせない? | トップページ | 3448 休題(通奏低音) »

2018年5月27日 (日)

3447 宇宙開発の終焉

宇宙ステーションに暮らす幸運に加え、名誉まで手にしたアストロノーツや、月にマイクロ・ローバーを送ろうと必死になっている人達には申し訳ありませんが、3446に引き続き、今回も(いわゆる宇宙開発に対する)ネガティブな投稿です。将来性のある産業分野として、航空・宇宙産業などともてはやされ、何かと脚光を浴びる宇宙開発ですが、何度か書いた様に、宇宙に対しての夢は夢として現実を直視する事も大切でしょう。現実は何かと問われれば、私たち人類は地球以外では頑丈なシェルターや地上と同じ組成の大気や体に必要な適度な日射や植物食を含めた普通の食糧無しやには暮らせないという事実です。数か月か1年位の短期間なら、無重力であろうが、シェルターの中であろうが何とか暮らせるでしょうが、それ以上の長き及ぶ宇宙生活には人類はとても耐えられない筈なのです。

重力が小さな環境では、ヒトの骨は吸収されてスカスカになり、適切に日照を浴びない結果必要な体のバランス(ホメオスタシス)も崩れてしまうでしょう。宇宙空間や他の惑星でも人工栄養で、命を繋ぐ事は可能なのでしょうが、長期間に亘って新鮮な野菜や果物や醗酵食品の摂食無しに、それらを必要とする腸内細菌が結構な状態を維持できるとはとても思えません。

一体何のための「宇宙開発」なのでしょうか。地球の環境悪化や資源の枯渇や人口爆発に問題があるにしても、私たちは宇宙に逃げないで、この地球上で問題に立ち向かうしかないのです。百歩譲って、月や火星の探査の結果、そこに水や資源見つかって、その水と太陽光を使ってロケットの燃料が出来たと仮定しましょう。ではそれを使って、私たち人類は宇宙空間で一体何を成し遂げようとするのでしょう。

確かに、宇宙に何があるかさっぱり分からなかった時代は、それを探索するエクスプローラは必要だったでしょう。しかし、既に私たちは宇宙空間には絶対零度に近い暗闇と真空しかない事を確認済みですし、月や火星には赤茶けた土や岩石くらいしかない事を知ってしまったのです。無責任に子供に宇宙飛行士になる夢を見させるのは止めにしましょう。私たちには、足元を見つめ、そこにある私たち自身が作ってしまった数多くの問題を解決する責務がある筈です。上を見上げながらの宇宙開発などと言う言葉は封印し、足元の問題に一つずつ取り組むしかないのです。

|

« 3446 空飛ぶ車は飛ばせない? | トップページ | 3448 休題(通奏低音) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 3447 宇宙開発の終焉:

« 3446 空飛ぶ車は飛ばせない? | トップページ | 3448 休題(通奏低音) »