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2018年6月11日 (月)

3457 SDGs(不便を楽しむ)

S井の「国体論」に触発された随想=休題が続きましたが、やっと本来の環境ブログの話題に戻ってきました。さて、SDGs(日本語では「持続的開発ゴール(目標)」などと訳されますが)については、既に何度かこのブログでも取り上げてきました。ここでは、SDGsの17項目のゴールの個々についてではなく、「持続可能性」について改めて考えてみる事にします。持続可能性(Sustainability)という如何にも難しそうな言葉ですが、もっと単純に言えば、「それが一体何時まで続けられるのか」という問に変えれば分かり易いでしょう。化石燃料を考えると、石油だと数十年、天然ガスも同様の「可採年数」でしょう。石炭は、その数倍あるにしても、持続可能性に照らせば、このまま化石燃料を消費し続ければ、資源の枯渇の前に地球の気象の変動が大き過ぎて、例えば農業や沿岸地域の都市環境が持続可能ではない(復旧できない程の甚大な)被害を蒙る事になると予測されます。

つまり、17個の開発ゴールは実はゴールなどではなく、今日からすぐにでも実行しなければならない項目達だと言うしかありません。私たちの一挙手一投足は、何らかの形で地球環境にキズを付けずには置かないでしょう。それは、私たちの生活スタイルそのものが、既に自然に同化したものではなく「人工的」なものになってしまっているからです。日の出と共に起き、日の入りと同時に寝るのではなく、私たちはすぐ照明やエアコンのスイッチを入れるでしょう。1時間以上歩いて移動することだって、日常生活ではもはや稀になっているでしょう。田舎でも都会でも同様に、ドアからドアへ、車や電車を使って移動する生活にすっかり慣れてしまっているのです。

持続可能性とは、結局先人たちが行って居た様な、自然のサイクルの中に組み込まれた生活に近づくか、という問に答え続ける事に相違ないのです。ひたすら歩き、少しの空き地があればそこで作物を育て、里山に分け入ってはその恵みをいただき、太陽と共に寝起きし、ひたすら歩くか自転車で移動し、それが手に入る場所では薪を割って風呂を沸かし・暖を取り、古い家や衣服をリフォームして使い続け、道具を良く手入れして長持ちさせ・修理を重ね、と言った生活スタイルに出来る限り速やかに移行しなければならないのです。

いわゆる、自然児という言葉があります。広い世界ですから、辺境の地では今でもこの様な生活を送っている地域や部族も多い筈です。彼らも、このままでは私たちの様な「文化的(=環境破壊的)」な生活に憧れて、その生活スタイルを変えてしまうかも知れません。そうなる前に、私たちは彼らから「持続的な生活スタイル」の一端でも学ばなければならないです。つまりそれは、私たちが、夏場の短時間のレジャーとしてのアウトドア生活で感ずる「不便を楽しむ」感覚を、日常にしなければならない事を意味します。

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