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2018年6月17日 (日)

3463 刹那的社会2

3462の続きです。ヒトをヒトたらしめているのは、脳の中でも[前頭前野]だと言われています。前頭前野は系統発生的にヒトで最もよく発達した脳部位であるとともに,個体発生的には最も遅く成熟する脳部位である一方、老化に伴って最も早く機能低下が起こる部位の一つでもあると言われています。この脳部位は、ワーキングメモリー、反応抑制、行動の切り替え、プラニング、推論などの認知・実行機能を担っていると同時に、高次な情動・動機づけ機能とそれに基づく意思決定過程も担っている様です。さらに社会的行動、葛藤の解決や報酬に基づく選択など、多様な機能に関係しているとも言われています。

投稿者が疑っているのは、この部位の老化が起こり易いという事は、逆に言えばこの部位は生まれ落ちてから発達すべき部位である筈で、刹那的行動を起こしやすい人達は、この前頭前野が未発達なのではないかという点です。例えば、長い時間ゲームに耽っている子供たちは、物事を深く考えたり、将来の事を考えたり・計画したりする訓練を怠っているとも言えるでしょう。一方で、違う年頃の子供達が群れて外遊びをしている時には、今日の遊びの「計画」や、誰がリーダー(或いはオニ)になるとか、日が暮れるまでにはあとどのくらい時間が残っているか、など等考えるタイミングも多いことでしょう。それは、まさしく前頭前野の訓練に他なりません。前頭前野は、危険に取り囲まれている野山で、弱い人間が強い野生動物の中で生き延びていくための「知恵」の引き出しだと思うのです。

そこを鍛える訓練も無く、空調の効いた室内で、モニター相手に何時間も過ごす子供達、或いは人生の殆どを人工的で清潔な都会で暮らしてきた大人たちの、前頭前野が未発達であるか、或いは非常に若い年代で退縮しやすい、という疑い(仮説)は否定はしにくいでしょう。つまり、刹那的な社会というトレンドは、このままでは歯止めが効かず、それにまつわる社会(や政治)の混乱や犯罪は、今後とも増加傾向が止まらない、と推測できるのです。これが、投稿者の杞憂に過ぎないのであれば幸いなのですが・・・。

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