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2018年7月 7日 (土)

3474 未曾有が日常になる時代

近年、気象予報でしばしば「数十年振り」という枕詞を聞くようになった様な気がします。取り分け、数十年振りの降雪や降雨というのがその典型でしょうか。降雪や降雨には、なんといってもその時点の大気中の水分率が寄与する事は間違いないでしょう。もちろん、雪や雨粒の核となる大気中のエアロゾルの濃度も重要でしょう。

その意味で、未曾有の降雪や降雨が観測されている近年は、大気中の水蒸気量(相対的な湿度ではなく、絶対的な水分重量)が、未曾有の状態まで増えていると考えるしかないでしょう。そこまで、水蒸気量が増加したのは、元を質せば海水温の上昇ですが、その大元はやはり地球自体の温暖化である事は、B国の大統領が何とツイッたしても、疑いない事実でしょう。

地球の温暖化を食い止めるには、地道な取組みではありますが、地表面の太陽光の反射率(アルベド)を回復するしか無さそうなのです。アルベドは、極地方の雪氷が特に高く、次いで上空の雲ですが、砂漠などは白い砂だけなので高そうですが、0.3以下になっている様です。森林は、太陽光を良く吸収するので、アルベドは低いのですが、一方で二酸化炭素の吸収源となるので、温暖化にはブレーキを掛ける要素になっています。

極地方の凍土が、温暖化によって解け出し、夏場は沼地になってしまう地域が、特にシベリアやカナダで増えている様ですが、沼地のアルベドは特に低いので、温暖化を加速する悪い要素になっています。沼地は、同時に強力な温暖化効果ガスでもあるメタンガスをだしますので、更に温暖化を加速してしまいます。

大局的に眺めれば、いまや温暖化は、単純に今消費している化石燃料の量を抑制するだけでは追いつかない段階に入ったというべきでしょう。化石燃料の使用を大幅に(半減以下に)進め、現在は裸地となっている地域の緑化を行う事により同時に海プランクトンの増加を図る、即ちCO2の吸収源を増やしつつ、湿地から発生するメタンガスの捕集技術も磨く必要がありそうなのです。人類に残された仕事はまだまだありそうです。もはや、現世代の利益だけを求めチマチマした景気刺激策などに、引っかかっている場合ではないでしょう。

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