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2018年7月23日 (月)

3479 持続企業(製品)の十分条件

持続企業が持続製品を作り続けるには、原材料が持続可能なものである以外にも条件がありそうです。それは、製品を作るプロセスが持続可能性が髙いというポイントです。製品を作るには、原材料が手元にあるだけでは十分ではありません。モノの形を変えるための設備やプロセスが必要ですし、その設備を動かすためには多大なエネルギーも必要です。更に言えば、如何なるプロセスでも歩留まりというものがあり、必ず不要な廃棄物が出ます。もちろん、歩留まり100%の夢の様なプロセスが存在するのであれば、それはラッキーな事ですが、残念ながらその様なプロセスは非常に少ないのです。非常に少ないと言ったのは、皆無ではないという事です。歩留まり100%のプロセスに近いのは、例えば醸造業でしょうか。酒造りにおいては、精米したコメや糀や水などを使いますが、酒の搾りかす(酒粕)を含めて、ゴミは出ません。精米して削ったコメも何らかの形で再利用しているでしょうから、ゴミにはならないでしょう。

しかし、同じ醸造業でもビールではどうでしょう。原始的なビールの作り方では、殆どゴミは出ませんが、近代的なビールの作り方では、ビールを透明にするために「ろ過」していますので、その際に使う濾材(多くの場合は珪藻土です)を使いますから、それが燃えないゴミになってしまいます。基本的には使い捨てで、燃えませんから埋め立てるしかないだろうと想像しています。

更に言えば、プロセスには多大なエネルギーが必要ですから、エネルギーの消費には必ず環境負荷(例えば大気中のCO2の増加)を伴いますから、持続企業は厳密に言えば自立型の再生可能型エネルギーを追求しなくてはならないでしょう。持続可能型の原材料、廃棄物の無い(少ない)プロセス、再生可能型エネルギーを使って作られた、製品はほぼ持続可能製品と言えそうですが、残念ながらこれらは必要条件ではありますが、十分とは言えません。その製品の使用中の環境負荷(電化製品であれば使用電力)も考慮しなければなりませんし、その製品が寿命を迎えた際にもそれを次の製品のためにリサイクル出来なければなりません。現在使われている多くの製品は、金属+プラスチック+電気基盤などの複合的な材料で出来ていますから、リサイクルには多大な手間とエネルギーが必要です。もし、製品の分解が数本のビスを外すだけのワンタッチで完了し、その結果原材料毎の分別が容易になれば、リサイクルによって生ずる環境負荷は極少になり、真に持続製品に近づくのでしょう。

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