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2018年7月26日 (木)

3482 猛暑と温暖化効果ガス2

3481の補足です。CO2やメタンなどの温暖化効果ガスに対し、水蒸気が「共犯」ではないかとという説を支持するのが、水蒸気の性質です。データによれば、温度と、飽和水蒸気量は直線的に比例するのではなく、二次曲線を描いて増加するというのです。たとえば、30℃で1㎥の空気が最大含む事の出来る水蒸気(飽和水蒸気量)は、30gを少し超える程度ですが、これがたった5℃上昇するだけで、その量は39gを大きく超えるのです。その増加量は、9.3gになります。一方、気温が低い場合、例えば15℃から20℃のレンジを見た場合、その増加量は4.4gに留まるのです。

今まさに、日々の気温が35℃を上回る様な気候になっていますが、卵が先かニワトリかの議論はあるにしても、間違いなく絶対的な湿度(空気中の水蒸気量)は格段に増加している事は疑いないでしょう。つまり、相対湿度が同じく80%と表示されていたとしても、気温が30℃の時と、35℃の時では、水蒸気量には30%の開きがあるという事になるのです。気温の増加は、温暖化効果ガスの一つである水蒸気量を急激に増やし、その結果更に気温を上昇させるという、いわゆる「温暖化の悪循環」に陥ってしまうのです。もちろん、これは海洋性気候で、夏場は暖かい海から十分な水蒸気が供給されるという東アジアの気候の特徴であるとも言えます。

しかしながら、本当に恐ろしいのは、北極圏の気温上昇なのです。この夏、北極海の浮氷のかなりの部分は消失した結果、氷による日光の反射率(アルベド)が低下し、夏場は一日中陽が差していた北極海表面の海水温がかなり上昇したと考えられます。当然の事ながら、海水温が上がればそこから蒸発する水蒸気量も増えて、結果として気温上昇した筈です。実際、この夏は北極圏でも30℃を超える気温が報告されているのです。何が恐ろしいかと言えば、この気温上昇でツンドラ(凍土)が溶け出して、沼地化する結果、沼地から最強の温暖化ガスであるメタンがボコボコと湧き立つ事です。実際近年では、これまで凍土の中に閉じ込められていた、冷凍マンモスが次々と掘り出される様になった事がその証左でしょう。この先、温暖化は一体どうなるのか、どうやら予想をはるかに超えるスピードで加速している事は間違いなさそうです。

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