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2018年7月29日 (日)

3485 猛暑対策3

猛暑対策の切り札は、たぶん「輻射冷房」に尽きるでしょう。輻射冷房とは、天井や壁に細管を埋め込み、そこに比較的温度の低い水をゆっくり流して置く冷房法です。この冷房法が体感できるのは、暑い戸外からトンネルの中に入った場合などになるでしょう。トンネルの入口は、外気温度と同じなのですが、トンネルの壁は「地温」になっているので、ヒンヤリと感ずる事ができるでしょう。この時、温点で感ずる輻射温度は低く抑えられていて、地温に近いものとなっている筈です。つまり、例えばその時の外気温が35℃あっても、体感温度は20℃程度になっているという事になるのです。

体感温度とは、温点が感ずる「周囲の輻射温度の平均値」ですから、体全体が包み込まれる室内の様な環境では、天井の温度や壁の温度が、例えば25℃であれば、体は25℃に感じてしまう筈なのです。天井や壁の温度を25℃程度に保つには、たぶん20℃を下回る井戸水程度の水温で十分ですから、エアコンの様に25℃の吹き出し温度を得るために、ヒートポンプを回して6-7℃の低温を得る必要はないのです。つまり、輻射冷房は、省エネ冷房でもあるのです。難点は、設備投資額の高さですが、住宅全体ではなく、居間など狭い範囲の施工であれば、それも限定的でしょう。床暖房に使う市販のパネルユニットがそのまま使えるでしょう。

この輻射冷房の最大の利点は、冬にはこのパネルに30℃程度のぬるま湯を送れば、そのまま快適な「輻射暖房」に切り替える事ができる点です。冷房も暖房も、空気の吹き出しは不要なので、エアコンやダクトにホコリが溜まったり、カビが生えて健康を害する心配が無いのも大きなメリットでしょう。その意味では、このシステムは事務所ビルや病院など、不特定多数の人々が出入りする場所でも、空調ダクトを通じて広がる感染症予防には、非常に有効である事も間違いないでしょう。いずれにしても、輻射冷暖房を云々する前に、日本のビルや住宅の断熱、遮熱性能ですが、例えば欧州の住宅などに比べれば最低レベルである点は、早急な対策が必要である事は論を待ちません。

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