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2018年7月30日 (月)

3486 ブロッキング現象

地球の気候温暖化に関連して、今後重みを増してくるであろう気象用語として、「ブロッキング」がありそうです。そもそも、地球規模での気象現象の重要なカギを握るのは、極地方と赤道地域の温度差と海洋循環でしょう。前者は、北極や南極に冷たい空気の塊り(極気団)を形成し、それが吹き出す際の気流が、地球の自転によるコリオリの力で「ジェット気流」となる大気循環の原動力となっています。後者は、いわゆる「熱塩循環」という千年単位の熱循環に関係する大きな海洋循環と、エルニーニョやラニーニャと言った、表面層に近く比較的短期の気象変動に関係する局所的熱循環に関係している訳です。

さて、温暖化とりわけ夏場の極地方の温暖化は、結果として極地方と中緯度地域との温度差の縮小を招き、これは最終的にはジェット気流の速度も小さくなる事を意味します。ジェット気流は、中緯度地域の気象変化に重要な働きをしていますから、例えば移動性高気圧を動かすエンジンとしても働いている筈なのです。しかし、このジェット気流が弱まり、大きく蛇行する様になると、この蛇行のポケットでは、低気圧も高気圧も動けなくなってしまうのです。これがブロッキング現象です。

今回の台風12号の異常な動きも、このブロッキングに関連している事は、気象の素人である投稿者にも容易に想像できるのです。つまり、例年の様に北上し、やがてジェット気流に流されて北東の方向に進む台風のルートとは、明らかに違っているのを見ても、その原則が崩れているのが分かるからです。モンゴル高気圧と太平洋高気圧が、頑として居座り猛暑が続いているのも同じブロッキング現象の為せるワザでしょう。

猛暑が、極東の端っこにある日本だけではなく、北米やヨーロッパ、ユーラシア大陸を含めた地球規模である事は、日々の報道でも明らかですが、このブロッキング現象も、今後悪化はしてもなかなか改善する事は期待できそうもありません。たぶん、どこかの火山が大噴火を起こし、数年間続くような地球規模の冷涼化が起こるなどの天変地異くらいしか、この事態を動かす「気象事件」が起こる事は無さそうなのです。残念ながら。

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