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2018年8月26日 (日)

3492 チベット高気圧と太平洋高気圧

今年の夏の気圧配置の特徴として、「チベット高気圧と太平洋高気圧の重なり」が指摘できそうです。本来、大陸性の高気圧は寒冷な極地方や高山帯に生ずる下降気流によって形成され、一方太平洋高気圧は、夏季に相対的な温度差によって海洋に生じた弱い下降気流によって蓄積された気団であると言えます。本来、異質な2つの気団が重なるとはどういう意味を持つかを考えてみると、鍵はその高さにあると言えそうです。

つまり、チベット高原に発する高気圧、本来背が高く、一方で海洋に生れた高気圧は、比較的背が低い筈なのです。従って、両者は性質も異なり、高度も異なるので、重なったとしても長続きはしないで、別々の動きをしていたのでした。しかし、今年はそれらがくっついて、長く繋がり合っていたため、晴天が多く強い日射と相俟って南からの暖気を引き上げ続け、或いは熱帯低気圧の北上をブロックし続けた結果、酷暑で変化球台風を生み出していた様なのです。高気圧(低気圧も同じですが)、気圧さえ同等であれば、お互いにくっついて繋がってしまうのは、致し方ないのですが、気温や湿度が異なる高気圧の場合、大気が不安定になり易く、例えば背の高い積乱雲が発生し、結果豪雨や突風や竜巻やヒョウといった、過激な気象現象も起こり易くなるのです。

さて、問題はこれがこの夏だけの一過性の現象なのか、或いは今後も同様の傾向が続くのかですが、特に夏場の偏西風の弱体化は今後とも大きくは変らないと言われていますので、残念ながら今年の異常気象は、今後は「例年並み」になりそうだと思われます。これは、一にも二にも、北極海の温暖化(夏場の浮氷消失)により、中緯度地域との温度差が小さくなっていく事と密接に関連しているのでしょうから、今の異常気象もやがては平年並みと呼ばれる様にならざるを得ないのです。

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