« 3497 7世代後の幸福2 | トップページ | 3499 国栄え、地方廃れる »

2018年9月 7日 (金)

3498 人工光合成

夢のある話もたまには必要でしょう。いま、夢のある研究開発が盛んに行われています。それは、人工光合成です。光合成とは、植物が葉緑素を使って、太陽光をエネルギー源として、糖などの炭化水素を合成する仕組みですが、今研究されている人工光合成は、CO2を吹き込んだ水槽から、電力を使って電極からO2とメタンやエチレンなどの「炭化水素」を発生させるというものです。電力を太陽光発電で賄えば、一つの「人工光合成」の形であるとも呼べる訳です。もしこれが、工業化レベルで実現できれば、石炭やLNGなどを使った火力発電所から出る大量のCO2を、再度メタンなどとして再利用する仕組みが出来るので、単なるCO2回収・貯留(CCS)に比べれば、温暖化防止が効果が非常に高くなる訳で、投稿者としては密かに期待しているところです。

さて、やや古い話になりますが、光触媒が盛んに持て囃された時代(たぶん今から30年以上前)、その光触媒を使って水を直接分解して酸素と水素を発生させる実験が成功したのですが、残念ながらその技術が大きく発展される事もなく現在に至っています。それは、残念ながら分解の効率が低い事が注目されなかった原因だったのですが、酸化チタンと他の触媒を組み合わせれば、実用的な技術に化けたかも知れないので、誰かがそれを生き返らせるのを期待しています。これも人工光合成の一つの形と言えるかも知れません。

さて、本物の人工光合成とは、もちろん植物の様に水と炭酸ガスから、常温で効率良く固形の炭化水素を作るものですが、これは人間にはまだまだ手の届かない技術の一つだと言うしか無さそうです。しかし、バイオテクノロジーを使えば、植物の光合成の効率を更に高める事も十分可能だと思うので、人工葉緑素を作るなどという見果てぬ夢を追うよりは、ずっと実現可能性は高くなるでしょう。

|

« 3497 7世代後の幸福2 | トップページ | 3499 国栄え、地方廃れる »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 3498 人工光合成:

« 3497 7世代後の幸福2 | トップページ | 3499 国栄え、地方廃れる »