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2018年10月17日 (水)

3509 物質循環

昨日、地元の食品加工業者から、毎日1-2トンも出る廃棄物(主に出汁を取った後の骨=ガラ)を使って、メタン発酵=ガス発電が出来ないか、という相談を受けた。廃棄物の目方の殆どが骨(たぶんリン酸カルシウム)なので、とてもそこから十分なメタンを発生させる事など出来ない相談である事を説明し、諦めて貰った。

この企業は、元はと言えば地元の電子機器大手であるTデーケーの下請けをしていたメーカーであったが、親会社の海外生産や事業転換などの煽りを受けて、食品産業に舵を切った様である。電子部品メーカーから食品産業への転換は、大きな決断であったとは思うが、それにしてもこれからのメーカーは、物質の流れや循環に最大限の注意を払わなければならないと改めて感じた一日であった。即ち、これまでのメーカーはと言えば、原材料や副資材を仕入れて加工し、製品を出荷しますが、必ず工程中から発生する廃棄物が出るため、産廃として処理せざるを得ないという体質でした。この業者の場合、食肉産業から出る廃棄物としての骨ガラを利用して出汁を取り、それを濃縮冷凍したものが製品としており、一見物質循環を担っている様ですが、今のところ出がらしの骨は、産廃として有価で産廃業者に処理させているので、やはり物質循環のループは開いており、廃棄物処理場を逼迫させている元凶となってしまっているのです。

このループを閉じるためには、この骨ガラを何らかの形で最終利用してやる仕組みが必要です。出来れば、食肉産業の出発点となっている、鳥や豚や牛の飼料として、或いは農地へ還元して次なる作物の肥料になれば、理想的な循環が生まれそうです。しかし、牛に関しては直接的に骨粉を飼料に加えた結果、BSEだか狂牛病だかの負の循環に陥ってしまい、大きな問題になってしまった過去がありました。従って、物質循環には慎重な検討も必要なのです。投稿者が、浅学を顧みず助言するのは、やはり骨を熱処理・粉砕した上で、P以外のNKを補った上で、緩効性の肥料として農地に還元するのが最良の物質循環になり得るという方向になりそうです。あらゆる産業では、今後エネルギー効率の改善もさることながら、この物質循環の実現も絶対不可欠の要素であると言っておきます。続きます。

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