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2018年10月25日 (木)

3514 モノが売れない 

この国では段々モノが売れない時代になってきました。人々がモノに餓えていた時代、モノは作った尻から売れて行ったものでした。売れなくなってきたのには、いくつかの理由がありそうですが、若者がモノが溢れている社会に育ったしまった事が考えられます。また、高度成長期に消費行動を牽引してきた団塊世代が、ソロソロ「終活」の時代になり、モノを買うどころか、逆に持ち物を処分しようとさえ考え始めている時期に差し掛かっている事も大きな要因でしょう。

しかし、考えてみなくてはならないのは、市場には食べ物を多少節約しても、或いは借金してでも買いたくなる様な「欲しいモノ」が見当たらないのです。

かつて、音楽な好きな人達は、こぞって「Wォークマン」の新機種に群がったものでした。しかし、今やスマホ1台さえあれば、それがカメラ機能、音楽プレーヤ、メールからネットサーフィン、果てはGPS・地図機能まで、取り敢えず欲しいと思われる機能は殆ど実現してしまっている事に気が付きます。スマホが手の中にさえあれば、心が満たされ退屈から何か新しいモノに手を出そうとする気も起こらないのかも知れません。つまり、人々の欲求のかなりの部分がスマホで充足されてしまっている様なのです。

では、メーカーはこのまま手をこまねいて時代の流れに任せるべきなのでしょうか。それもある面では仕方がないと割り切るしかないのかも知れません。なにしろ、少子化、多死社会で人口が減っている状況がありますし、高齢化が加速して、モノの欲しい世代の人口が激減してからです。

しかし、投稿者が見るにメーカーの努力は、まだまだ不足しているとしか思えてなりません。最早、如何にモノを安く・大量に作るかに知恵を絞る時代ではないでしょう。そうではなくて、ベーシックなニーズに対して、出来るだけ小さな環境負荷でそれに応える製品の開発に勤しむべきなのです。スマホは、実際のモノが無くても、実際の旅行に行かなくても、非常にリアルな「疑似体験」が可能である点で、環境負荷が比較的小さな製品であるとは主張できるのでしょうが、十分ではありません。人間が創造的な性向を持つ生き物である以上、スマホの様な受身の製品では、真の欲求は満足できない筈なのです。例えば、ユーザーが、何か創造的に働きかける事によって、その製品が更に機能を増強する様な製品こそが待望される「モノ」ではないかと思うのです。そんな具体的な製品(モノ)が思い浮かんだら、追加で投稿してみましょう。

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