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2018年11月 7日 (水)

3521 ビジネス優先

品質管理や品質記録の誤魔化し(隠し)などの企業の劣化が止まりません。その根本原因を想像してみれば、経営層やビジネスサイドから現場に対しての「歩留まり最優先」というプレッシャーでしょうか。もし現場で、不具合が見つかったり手直し作業が多くなった場合、利益の低下や納期遅れによる損失などが発生してしまいます。そこで、製造現場としては製品の歩留まりを100%とすべく、小さな不具合を隠す様に行動してしまうのでしょう。小さな不具合隠しは、やがて常態化し、その不具合の記録や手直しの記録まで、完全に隠してしまい表面には出さない様に暗黙のルールが支配的になるのです。

実際、一般的に小さな不具合は、製品の性能には殆ど影響しないものが多い筈ではありますが、その不具合が隠される事により、それを無くすような改善努力も行われないまま、品質記録のみ誤魔化され、時間だけが流れるのです。その間、担当者や経緯を知る人達は、移動や定年で職場を去り、悪しき暗黙のルールのみが引き継がれてしまうのでしょう。

これは、明らかに企業倫理の崩壊と言わざるを得ない事態でしょう。そもそも、企業としては製品やサービスを社会に送り出して、その結果「顧客満足」を得て、その顧客がリピータになる事によって企業存続が可能になる筈です。リピータを得る原動力こそ、他社より優れたデザインや機能を「品質」を通じて顧客を満足度を高める努力に他ならないのです。それかあらぬか、現代の企業の風潮は、収益を可能な限り高めて企業価値を上げ、結果として「株主満足」を得ることのみ強調されている様に見えます。これは、いわば「ビジネスで勝って、現場が敗北する」情けない現象とも言えそうです。頑張れ技術者、踏ん張れ現場、です。

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