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2018年11月 8日 (木)

3522 ガバナンス

ESG(環境・社会・ガバナンス)ではないですが、近年よく企業のガバナンスが問題として取り上げられます。ガバナンスが統治や統御と和訳される場合もあるのですが、この場合どうしても上から目線のコントロールというニュアンスが強く出てしまいがちです。しかし、例えば近年の多くの企業の品質記録改ざんや手順無視の不始末を眺めると、どうやらこれらの企業はガバナンスの意味をはき違えているとしか思えなくなったのです。はき違えていると言うのは、ガバナンスは決して上意下達の一方向の概念ではないという点です。

本来の意味のガバナンスは、実は双方向でなければならない筈なのです。つまり、上からの指令が出たとして、それを受けた下部組織は指令を咀嚼した上で、必要に応じてリアクションを返さなければならないのです。よく、上下の風通しなどとも表現されますが、指令の妥当性や指令への対応状況についても、逐次の報告が必要なのです。風通しの悪い組織では、不始末が「内部告発」によって露呈し、やがてそれが根深いものである事が分かり、結果として隠しおおせないと判断したトップ3人?が、謝罪記者会見を開くパターンにハマるのでしょう。

そうではなくて、ガバナンスが上手く行っている企業や組織では、変だと感じた事は、どのレベルの人であっても、隠さず情報発信できるのです。従って、発生した問題もごく小さい内に露わになり、小さい内に対策も打てる事になるでしょう。車の検査手順破りや免震ダンパーの検査記録改ざんなど、一体どの様な組織なら長年隠し通せるものか、全く想像もできません。もし、ある個人んが不正を始めて、周りの誰もがそれに気が付かなかったとすれば、組織の作り方の問題でしょうし、もしそれを小さな組織の長が指示し、部下がそれに従っただけだったとしたら、何をかいわんやでしょう。もし後者だったとしても、内部監査かあるいは人事異動のタイミング等で、当然の事ながら告発されて然るべきなのです。つまり、件の不正をした企業内では、いずれにしても下から上への風通しが殆ど無かったか、あるいは内部監査が「形だけ」に留まっていたかだったのでしょう。内部監査に関しては、稿を改めます。

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