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2019年1月12日 (土)

3546 補助金頼みの再エネ

今関わっているバイオガス発電での再エネもそうですが、動き始めている再エネの殆ど全てが補助金に頼っているでしょう。何故なら、補助金抜きでは到底初期投資が回収できないからなのです。ひどい場合は、8年から16年ほどで投資回収できる金額の一桁高い投資金額になっているケースも多いのです。つまりこの国では、商業ベースでの再エネは実現できない事を意味するのです。例外的には、随分値下がりした太陽発電(PV)では、40/kwを少し超えるくらいのFIT価格で電力を買い取って貰えた期間は投資も回収出来た事でしょう。

しかし、FIT価格がガクンと値下がりした後には、PV投資も大きく落ち込む事でしょう。PVメーカーは、売れなくなるので当然値下げ競争を始める事でしょう。実は、この時期こそPV投資のチャンスでもある筈なのです。つまりFITに頼らなくとも、電気代で投資が回収できるかも知れないのです。当然ながら、そうなるとPV電力を電力会社に売る必要はなくなり、自家消費で対応すれば良いのです。特に工場などの大口消費家は、PVを利用して夏場の冷房負荷のピークをカットする事によって、年間を通じて基本料金が下げられるという隠れたメリットも享受できる筈なのです。

一方PV以外の再エネに関しては、より多くのメーカーの参入によって、システム価格を大幅に、下げる努力が必須なのです。具体的にkw当たりで言えば、PVや風力の様に稼働率が低い者はkw当たりで50万円以下、ガス発電の様に24時間動かせるシステムでは、100万円/kw程度が目安になるでしょう。50kwの小型発電所レベルで考れば、2500万円程度以下に、ガス発電も5000万円以下には抑え込みたいところです。その上で、最終的な段階ではその半額を目標にすべきでしょう。この国の量産技術で、昔は金持ちしか乗れなかった車が「庶民の足」になった過去を踏まえれば、全く無理な目標とは言えない訳です。

この国の歴史を振り返ってみれば、この補助金まみれのシステムが、どれほどその普及を阻んで来たかが想い起され、何時も悲しくなってしまうのは、投稿者だけではないでしょう。自分が在籍した企業でも、たった50kwのバイオガス発電所を、100%の補助金を受けた企業体に5億円ほどで売った事を思い出しました。この金額は、上の基準で言えばまさに1桁高い金額だったのです。結局、補助金が切れた後は、同様の発電所を受注する事はついぞ無かったのです。2002年当時、自費でヨーロッパの再エネ状況を視察した際に、2-3000千万円程度に値がこなれていたバイオガス発電所が、既にヨーロッパだけでも2000箇所移動が稼働していた事を思うにつけ、補助金まみれで普及させようと目論む行政手法には、全く同意できないのです。補助金やFIT以外の上手い手法も考えられると思うのですが・・・。

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