« 3547 ドロドロのお金 | トップページ

2019年1月14日 (月)

3548 メガ発電なんか〇〇喰らえ

人々は、いわゆるスケールメリットを強調しがちです。例えば、大量生産によるコスト削減や大規模発電所の建設による電力単価の引き下げなどが例示されるでしょう。しかし、考えてみれば大量に生産した場合、それを大量に消費する必要もあるでしょう。また大規模システムは、小回りが利かない(いわゆる慣性が大きい)ため、デマンドの拡大縮小に対応できず、結局大量の在庫で対応するしか良い方法が見つからないのです。Tヨタのカンバン方式は、いわゆる「引っ張り生産」システムだと言い張ってはいますが、生産在庫は部品メーカーの倉庫、或いは高速道路上を走っているか時間調整でSAに駐車しているトラックの荷台にあるでしょうし、完成車の在庫は工場に近い巨大なパーキングロットに溜まっているでしょう。

では、メガソーラー発電はどうでしょう。電力は、使い易い便利なエネルギー源ではありますが、一方でバッテリーなどの蓄電設備にストックしない場合、発電した瞬間に消費してしまわなければならない厄介なエネルギーでもあります。それらの全体電力に占める割合が小さな時代はそれほど問題にはなりませんでしたが、発電量が昼間のある瞬間にデマンドの半分以上を占める様になると、需給バランスの取り方が難しくなるのです。ソーラー発電の割合が極端に大きくなってしまった九州では、電力会社の「買取り拒否事件」まで起こってしまいました。もし、ソーラー発電所毎に蓄電設備を設けるとした場合、kw当たりの投資額は、たぶん今の2倍以上には膨れ上がる筈です。そうなると、FIT価格を適用したとしても、投資回収は困難になる訳です。

そう考えてくると、どうやら私たちは発想を逆転させなければならない時代にある様なのです。つまり、製造側(供給側)からの発想ではなく、デマンド側(消費側)からの発想へ転換しなければならないという事なのです。ソーラー発電で言えば、メガソーラーでの系統連携による「押し込み」でなく、戸別の屋根で発電・蓄電し、その家で消費してしまう、エネルギーの地産地消(自家消費)を基本に考えるべき時代になったという事です。数kw程度の小規模システムであれば、それこそこの国の得意分野であるコストを抑えた量産技術を上手く使って、安価に製造できるでしょう。もちろんそこには、ハイブリッドカーに使われている蓄電・パワー制御技術はそのまま流用できるのです。

|

« 3547 ドロドロのお金 | トップページ

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185422/67589314

この記事へのトラックバック一覧です: 3548 メガ発電なんか〇〇喰らえ:

« 3547 ドロドロのお金 | トップページ