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2019年1月20日 (日)

3549 経済症候群

経済症候群とは、利益(金勘定)や株価などのいわゆる景気指標に敏感過ぎる風潮を揶揄した表題で、辞書にそういう言葉が載っている訳ではありません。さて経済症候群です。世の中が、モノの生産・流通とその逆方向に動くカネの動き、即ち経済システムで動いているのは間違いないでしょう。しかし、これだけで世の中を全て説明しようとする輩には全く賛成出来かねます。社会をヒトの体に例えてみればすぐ分かる筈です。ヒトが食糧を食べ、消化・吸収し、それで体の中に血液やリンパを巡らし、体細胞や骨などをリフレッシュさせたり、活動のエネルギー源としつつ、体が要らないものは排泄するという活動が「生体システム」です。しかし、それで生き物ととしてのヒトの活動が説明出来たとしても、人間が説明できる訳ではありません。人間には、加えて健全な精神活動も必須だからです。むしろ、それこそ生体活動の上位に来る活動であるとも言えるでしょう。

経済学者や企業経営者は、確かに経済活動を説明できるスペシャリストではあるのでしょう。しかし、彼らに今の社会に内在する「病理」を説明する事は望めません。つまり、全てをモノの価値(=カネ)に還元する、数式に表す事が出来る様な経済システムは説明出来ても、例えば「ココロある経済活動」などと言うものは、説明する言葉さえ持たないと想像しています。だから、現代の(経済優先)社会は病んでいると見るしかないと思うのです。現代の社会では、社会を主導している人達は、生体活動で言えば血液の流れしか見ていない様に思えます。だから、経済活動の結果不要なモノ(廃棄物)が違法に(或いは合法であっても)、勝手に環境中に捨てられても無関心で居られるし、体で言えばリンパに当たる目に見えない流れは無視しますし、増してや社会を構成している個々人の心の中などはスッパリと無視してしまうのです。

上の例えで、リンパと書いたのは、実例を挙げれば経済活動の外のモノや価値の流れを指します。食糧してのコメを市場で買えば経済活動ですが、縁故米にはお金は介在しません。同様に、物々交換をしても経済指標には一切現れないのです。

さて、経済症候群の病理です。お金(血流)に換算できないモノや活動を無視する訳ですから、社会の構造(骨格や細胞)或いは神経、増してや神経や脳の健康(民心)などは無視してしまう訳ですから、たとえそこに病魔が隠れていても、見過ごされてしまうでしょう。必要なのは、血流データだけではない、神経の通った経済システムでしょう。今流行のAIがそれを可能にするかどうかは、浅学にして予測できませんが、上手く使えばAIが(社会の)神経の一部或いは脳の一部になる可能性はあるのでしょう。しかし、AIを金儲けの手段に貶めれば、その可能性は潰えてしまうのです。社会の「総合診療医」が必要な所以です。

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