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2019年1月26日 (土)

3550 リーダーシップ

リーダーシップについて少し考えてみます。よく国のリーダーがニュースになったり、話題になりますが、人柄や行動が取り沙汰されても、その資質について議論される事は少ない様に感じています。取り分け、この国においては氏や家柄が重視されている様で、いわゆる2世議員が、他の2世議員に担がれて、リーダーの椅子に座ってしまう例も多いのです。そもそも、政治家を志す人は、その資質を備えていなければならないでしょう。高度成長期に、所得倍増を御旗に掲げる政治家や、或いは列島改造を掲げてブルドーザの様に突っ走った政治家は、ある意味時代が求めたリーダーだったと振り返っています。

しかし、経済の停滞期に入って以降、この国には時代にマッチしたリーダーは、残念ながら現れていないと思うのです。ある意味、山に登るのは簡単な事かも知れません。ひたすら汗をかいて、標高を稼いでいけば良いからです。しかし、経済の停滞期や後退期には異なるアプローチが必要でしょう。山の例えで言えば、それはさながら見通しの効かないガスに巻かれたか、或いは天候が悪化して移動が難しくなった事態に似ていると思うからです。その意味で、登り(成長期)のリーダーは誰でも務まるとも言えます。やるべき事は、パーティの先頭に立って、頑張れと鼓舞するだけで済むからです。

しかし、見通しが効かない時代のリーダーに求められる資質は全く異なります。正確な地図(未来の設計図)と正確なコンパス(事態の把握)及び気象予報(将来の正確な予測)が出来る並外れた資質が求められるからです。今のリーダーの様に、達成できないインフレターゲットを示し、景気を鼓舞する政策(とも言えない政策ですが)だけで、この国の経営が上手く行くなどと言い続けているリーダーには、これらの資質が全く欠落していると断ぜざるを得ないのです。

そうではなくて、リーダーに求められるのは、先ずは将来の青写真を描いて、それを提示することなのです。この国は、世界でどの様な立ち位置を取り、そのために国民はどの様に行動する事が求められるのかを示す必要があるのです。ヨーロッパのいくつかの国々では、十分ではありませんがそれが出来ているリーダーが出ているのですから全くの夢物語でもないでしょう。勿論、その様なリーダーが出る土壌を国民が醸し出す事も、重要な事は指摘するまでもないでしょう。これが一番難しい事かも知れませんが・・・。

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