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2019年2月10日 (日)

3555 どう作るかより何を作るか

前職の関係もあり、頼まれれば航空機関係のモノ造りのノウハウを教える機会があります。その際、何時も感ずるのは、どう作るかより先ずは「何を作り、誰に、どう売るか」を考えなければならないという点です。たった、今は確かに国を跨ぐ観光客も多く(というより多過ぎます)押し寄せて、航空旅客数も伸びてはいるでしょう。しかし、既に飽和状態のインバウンド観光客数が、更に伸びて4000万人になる姿は想像できませんし、何より来年の五輪でピークを打つ事は、素人が考えても明らかでしょう。

一方で、手軽で安いバスツアーに客を取られて、地方空港には閑古鳥が声高に啼いています。つまり、今更航空機関係の下請け仕事を狙ったところで、人材を育成し、設備投資が終わった頃には、需要そのものが下火になっている可能性が髙いのです。なので、投稿者の立場では、この分野に参加を画策する企業の背中を押すには、かなりの躊躇があるのです。

では何を作るかですが、それはこのブログでも何度も書いている、再生可能型エネルギーに関連する技術を磨くしかないと思うのです。石油や電力は、エネルギー自体の密度が非常に高いので、使うにはそれほど難しい技術は要らないのです。古い技術である、内燃機関や外燃機関或いは電気モーターの技術を磨けば何とかなるでしょう。後はコストの問題が残っているだけでしょう。しかし、再エネは違います。賦存する原料、太陽光や水力や風力やバイオマスなどの密度が元々低い上に、エネルギー利用効率そのものが低いからです。

しかし、知恵を使えばそれをカバーする技術は多く存在するのです。一番有効なのは、エネルギーの多段階利用(カスケード利用)だといえます。つまり、太陽光を太陽光発電「だけ」で利用せず、太陽熱利用即ち植物栽培促進、暖房、給湯などエネルギーのポテンシャルに応じて、多段階で利用すれば、各ステージの効率の足し算になるので、システム全体としてのエネルギー効率は十分に高く出来るのです。しかし、実際にこのシステムを形にするには、かなりチャレンジングな技術やモノ造りが求められるのも間違いないでしょう。各企業は、今こそその技術を磨くべき時でしょう。航空機は、既に過去(20世紀)の技術でしかない、と切り捨てておきます。

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