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2019年3月17日 (日)

3565 徒然に

ハシゴ酒ならぬハシゴ出張から戻って投稿再開です。さて何を書きましょうか。この1週間は出張でした。行先は、郡山と米子でした。いずれも前職である航空機関係だったのですが、実はあまり気の進まない仕事でした。というのも、この国の航空機産業の行く末にあまり期待をしていないからです。それどころか、行き先は暗いと思っているからなのです。航空機産業自体は、確かに10年分くらいの受注残を抱えて忙しく回っているのですが、一方この国では専らB国のB社の下請け仕事に黙々と取り組んでいるだけなのです。勿論、M社が国産リージョナルジェットのプロジェクトを立ち上げましたが、未だに一機も納入されていませんし、これまでの受注機数もかなりの低水準に留まっているのです。つまり、忙しくそうには振舞っていますが、航空機業界の実情は利益無き繁栄と言うしかない状態で推移していると言うしかないのです。

さて、常々感じている事ですが、この国の産業はこれまではブレる事の無い「プロダクトアウト」の姿勢から変わる事がなかったと分析しています。つまり、先ずは市場があって、そこのシェアを少しでも伸ばすために、コストを引き下げるために量産技術を磨き続けるという呪縛に支配されてきたと思うのです。そのためには、品質、コスト、納期(いわゆるQCD)で他社をリードできれば、シェアは後からついて来る式の経営で突き進んできた訳です。少し厳しい言葉で言えば、これはビジネスでも何でもない単なる猪突猛進経営と呼ぶしかないでしょう。航空機市場で言えば、狭い国土でありながら、それでなくとも旅客数の少ない地方県に、複数の空港を作ってしまい、日に数往復しか便を飛ばせない状況を作り出しているいるのはビジネスでも何でもなく、単なる行政の失策と断ずるしかないでしょう。

そうではなくて、ビジネスのスタートラインとは、真に市場が求めているニーズを把握すること、いわゆる「マーケットイン」の徹底)、更に踏み込んで言えばこれまでには無かった(見えなかった)潜在市場を掘り出す事だと思うのです。最近、地方のミニ新幹線の中でも、大きな荷物を抱えた外国人観光客を見かける様になり、奈良・京都の様な有名観光地ではない「ディープな地方観光」が盛んになってきている様です。外国人の家族連れや数人のグループが、ガイドも無しに田舎深くに足を運んでいるのです。彼らは、たぶんカネも暇もある富裕層ですから、列車やバス移動ではなく、地方の湖や大きな川の河口や波静かな湾を使った「水上飛行機便」は人気が出ると思うのです。しかし、その様なマーケットがこの国に出来る兆しは1ミリも感じられません。たぶん彼らは、今後もプロダクトアウトの「アリジゴク」の中で必死にもがき続けるのでしょう。

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