« 3568 分断社会 | トップページ | 3570  線路上の空間利用 »

2019年3月24日 (日)

3569  分断社会2

ここでは、都市と地方の分断について考えてみます。近年で都市と地方の分断が始まったのは、たぶん戦後の高度成長期だと見ています。つまり、大量生産・大量消費の社会の仕組みは、都市に人々が群れて暮らす方が、断然効率が良いからで、その流れの中で田舎の人口は、ドンドン都市に吸収されていったのでした。国の機関や金融機関はもちろん、大学などの教育機関や企業の本社も都市に集中していますから、都市への人口集中はますます加速していった訳です。
その流れに乗れなかった田舎は、川の中に取り残された洲の様に、オイテケボリとなってしまったのです。つまりは都市と田舎の分断は、流れに乗れたものと、置き去りにされたものとの間に生じたものだとも言えそうです。この(都市への)流れは、実はまだ止まってはいない様なのです。投稿者の住むA田県では、毎年1万人ずつ人口が減少していますが、一方東京都では増加が続いている様です。地方の人口減には、少子化と高齢化による自然減が主な理由ですが、それにしても3月末ともなれば、数千人規模で田舎を出る若者による流出源が止まりません。田舎には、彼らの十分な職の受皿が無いのがその理由です。
では人口の流れが止まるのを、(物騒な想像ですが)次の関東や東南海の大震災が起こるまで待たなければならないのでしょうか。確かにそれが起これば、人々は最早都市に住むのを諦めて、縁故を頼りに田舎に回帰せざるを得ないのでしょう。一度大震災が関東・東海を襲えば、地震の建物への直接的被害の他に、埋立地の地盤のいわゆる液状化により、地下埋設のインフラ(水道や下水など)は壊滅的な被害を受け、長く人が住めない状態が続く筈なのです。
今必要な対策は、都市人口を地方へ誘導する実質的な政策でしょう。ささやかな地方交付税程度ではなしに、都市と地方で税金に大きな傾斜を付けるのも良いかも知れませんし、都市型震災の怖さを声高に喧伝するのも効果がありそうです。いずれにしても、人々の心に「都市は全く住みにくいし、大災害の時には住み続けられないかも知れない」という感情を形成しなければならないのです。不謹慎ですが、あまり被害が大きくない「小震災」程度で泰平の眠りを貪っている都市を少しだけ揺さぶって欲しいものだと願っています。人口の流れが地方に還流すれば、都市と地方の分断も少しは緩和されるものと期待しています。

|

« 3568 分断社会 | トップページ | 3570  線路上の空間利用 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 3568 分断社会 | トップページ | 3570  線路上の空間利用 »