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2019年4月17日 (水)

3578 巨大インフラのリスク

熊本の震災に関連して、熊本出身のK尚中の想いに共感してしまいました。彼の、良く考えられたコメントには、日頃から賛同することも多いのですが、今回のものは大きなインフラや便利過ぎるインフラが内在するリスクに関するものでした。彼の意を汲み取って、投稿者なりに例を挙げてみるなら、例えば海岸に築かれた防波堤が思い浮かびます。かつて、海岸に防波堤など無かった時代には、人々は大きな地震が襲った際には、全てを投げ打って一目散に高台をめがけて非難をした事でしょう。それが、過去の災害で犠牲を出した経験からの先祖の教えでもあった訳ですから。しかし、数メートルのコンクリートの壁が築かれてしまうと、人々は海岸のすぐそばまで家を建てる様になってしまったのでした。地震や津波が、その堤防の設計時の想定を超えてしまうと、防波堤など何の役にも立たない事は、先の東日本の震災でも証明されてしまったではありませんか。
同様なリスクは新幹線やこれから本格化するリニア新幹線などの高速大量輸送インフラにも内在されている事でしょう。なにしろ、地面に設置された線路やガイドウェーそのものが地震で揺さぶられる訳で、脱線やあるいは磁気浮上時のガイドウェーとの接触事故のリスクはかなり大きいと見なければならないでしょう。新幹線の場合は、特に上下列車相互の接触や衝突事故も懸念される事態です。もし運悪く対面衝突にでも至った場合は、相対速度は走行速度の倍になる訳ですから、ただでは済まないでしょう。
それより、何よりここまで密集してしまった都市インフラの方が深刻な問題の様に見えます。記憶に新しいのは、先の東日本大震災で生じた大規模な液状化現象の結果、埋立地の地下インフラが滅茶苦茶になってしまった事態です。水道やガスや地下送電線や下水と言ったインフラがズタズタに切られて、その復旧には非常に長い期間を要したのでした。水道が使えても、下水管が繋がっていない限り、何処の仮定でもトイレや風呂や台所では水を使えない訳です。もちろん、田舎の個別浄化槽ではこんな事態は起こり様はありません。
インフラの大規模化は、一見効率的で利便性も高い様な印象を受けるのですが、半面では非常に脆い側面も内在している点は改めて認識して必要があると思うのです。対策としては、やはり都市の超過密を、地方への分散と言う手段で軽減していく事しか良いアイデアは無さそうなのです。

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