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2019年4月28日 (日)

3582  シーズよりニーズ

続きです。技術に自信がある企業ほど、自社製品を市場に送る事に熱心です。それは、市場に送るというより「市場に押し込む」という行為にも見えてしまう事も多いのです。市場は、既にゲップを出しているにも関わらずです。カラカラに乾いた大地に雨が降れば、雨は土壌に浸みこんでいきます。しかし、雨が続いた後では、雨は地表に浮き、低い場所を求めて流れるだけになるでしょう。この国にはモノが溢れていると思うのです。街中の商店街にあった、小売店の多くはシャッターを降ろしましたが、それらは大型スーパーや郊外型のSCに取って代わられ、その隙間を埋める様に数万店のコンビニが乱立しました。
その結果、人々は食べたいモノや日用品を、少し歩くか車を転がせば、好きな時間に手に入る様になったのでした。つまり、私たちは最早欲望を抑えるとか我慢する必要が無くなってしまった国民なのです。だから、若い人達に尋ねても、たぶん今欲しいモノなど無いなどと答えるでしょう。欲しくなったらすぐ手に入るモノは、意識の「欲しいモノリスト」にすら上らないのです。
さて、考えてみなければならないのは、市場の「ニーズ」でしょう。マズローによれば、人々の欲求は5段階に分けられるのだとか。モノに対する欲求は、その中でも当然低いレベルのものなのですが、一方で今後は高次の欲求、即ち「承認の欲求」や「自己実現の欲求」といったものがクローズアップされるだろうと想像できます。その背景で、市場のニーズを見直す必要があると思うのです。つまり、そのモノやサービスを購入することによって、自分が(世間的に)承認(評価)されたという感触が得られるものに注目しなければならないでしょう。更に、そのモノやサービスを購入することが、自己実現につながるものであれば、更に理想に近づく筈なのです。
具体的に考えてみましょう。マズローによれば、承認欲求以下のレベルは、欠乏欲求で、自己実現欲求だけが、成長欲求なのだとか。だとすれば、市場のニーズの将来を見据えるならば、自己実現のためのモノやサービスに注目せざるを得ないのです。移動手段で言えば、単に車を作って売るというビジネスモデルは、破綻せざるを得ない様に見えます。自己実現というKWで言えば、投稿者はある時期に自分に「日本百名山踏破」という目標を課しました。しかし、百名山は広域に分散しているので、夫々の山の間を移動する手段に苦労しているのです。もし鉄道や飛行機やレンタカーやその他の移動手段を組み合わせ、最短の時間で、しかも安い費用で移動できるサービスがあれば、是非利用したいと考えているのです。更に続きます。

 

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