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2019年4月 8日 (月)

3576 サスティナビリティの指標

環境問題に関して最重要なKWは、と言えば「サスティナビリティ(持続可能性)」である事は論を待たないでしょう。温暖化問題にしても、結局は温暖化と言う気象変動(環境悪化)が、環境の持続性に黄信号を点灯させるからであって、それは持続可能性問題のたた一つに過ぎない訳です。しかし、考えてみればこの持続可能性に関しても、何らかの尺度は必要だと見ています。
さてその尺度としては数多くの提案が出ている様に思います。例えば、海洋の温暖化に関して言えば、北極海の浮氷面積があるでしょうし、南洋の海ではサンゴの白化現象も指標になりそうです。陸上に関して言えば、草原地帯(ステップ)の砂漠化や針葉樹林帯の北上などの植物相の変化、それに伴う動物相の変化などもあるでしょうし、南洋の島々では海進による水没なども大問題でしょう。大気に関して言えば、大気中のCO2濃度の右肩上がりの変化、気象の激烈化に伴う豪雨災害の多発、あるいはフロンガスによるオゾン層破壊の結果として紫外線増加などが頭に浮かびます。
しかし、浮氷が解ける0℃の上か下かと言う基準もそうですが、動物が居るか居ないかなどという、いわゆる「二値の基準」では、変化の度合いを捉えるのに適当な指標だとも言えないでしょう。環境変化がゼロか1かではなくて、0.1か0.9かが知りたい訳です。それで思い出したのが、環境指標としての「ダニ指標」です。ダニは、日本で知られて(分類されて)いるだけでも600種類以上はあるそうで、ダニはとりわけ土壌(表層)の環境変化に敏感で、僅かな変化、例えば平均温度や平均湿度、あるいはpHや有機物の割合などが影響を与えるでしょう。その一方、土壌の変化率は一般的に言えば緩慢である事も事実でしょう。土壌でも数センチの深さともなれば、気象の影響も平均化されて緩和されるからです。
その土壌に蠢くダニを採取して数と種類を分析すれば、環境の中期的変化が定量的に評価できそうに思うのです。しかし、大きな問題は地味なダニの研究者が、非常に少ない事でしょう。ダニの分類に熱心な昆虫学者は少ないながら存在するのでしょうが、ではそれがどの様な環境変化の指標になるのか、などという更に地味な研究を行っている人は、寡聞にして知りません。このでは、ダニ指標を考えてみましたが、更にいくつかの別の指標も考えてみる事にします。続きます。

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