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2019年5月25日 (土)

3596 ブラックホール

最近話題になった宇宙のブラックホールの話ではありません。人を吸収し続けてなかなか離さない大都会(この国では東京)の話です。人口の都市集中は、何もこの国だけの現象ではありません。むしろ、C国やIンドやアフリカ諸国などの方が極端かも知れません。田舎に住んでいる人たちにとって、確かにテレビで見る都会は煌びやかで、何でも揃っていて、文化的なレベルも高い様に見えます。しかし、一歩裏(通り)に回ると、ごみごみと猥雑で、犯罪も多く、物価も高く、住居費のバカ高いでしょう。でも何故か人を引き付け続けるのです。
何故なんでしょうか。若者が都会に上るタイミングはいくつかあるのでしょうが、大きなものの一つは多分進学でしょう。都会には、それこそありとあらゆる種類の学校が揃っています。単に学問のための学校ばかりではなく、芸能はもちろんコンピュータやアニメや各種学校や特殊なノウハウを教える学校も数限りなく存在するでしょう。人が都市に集まる次のタイミングは、たぶん学校を卒業してからの就職でしょう。学校のために上京した若者にとって、都会にはありとあらゆる職業が揃っています。仕事の中身がやや怪しいものも含めれば、職種も求人数も都市は求職者にとっては天国の様な場所である事は間違いないでしょう。とても、求人数が極端に少ない田舎に戻って、職を探そうとするインセンティブは出てこないのです。
結局、都市で学んで就職して、増して結婚までしてしまった若者は、都会の暮らしに疲れて精神的に病んでしまうか、あるいは親の(病気や家業継承といった)都合でもない限り、田舎に戻る事は考えもしないのです。完全に都市というブラックホールに飲み込まれた集団が膨れ続ける事になります。高度成長期に都市に取り込まれた若者たちの現在の姿は、郊外の大規模団地に行けば目にする事が出来るでしょう。夫婦二人だけか、あるいは結構な歳になってしまった独身の息子や娘と同居するか、あるいは連れ合いに先立たれた独居老人が目につくことでしょう。彼らは、ブラックホールの中心で燃え尽きてしまう物質にも似ています。
他方で、人口が確実に毎年1%ずつ減少し、高齢化がドンドン進む田舎では、放棄された空き家ばかりが目につき、子供の姿は殆ど目にすることは無く、人が少し集まるスーパーやショッピングセンタ―には高齢者の姿だけが目につくのです。町に人通りは無く、たぶん最も人が集まって混んでいるのは、病院と遊技場くらいでしょうか。都市のブラックホールに比べれば、田舎は対極にあるホワイトホール?の様なものでしょうか。さて、これら両者を足して2で割る妙案は無いものでしょうか。引き続き考えてみます。

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