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2019年5月 9日 (木)

3585 AIの限界

LoT やVRに加えて、もう一つの次代のKWであるAIについて少し考えてみます。AIは、日本語にすれば人工知能ですが、いわゆる予め編纂された「百科事典」でない事は明らかです。何故なら、一度作られて印刷された百科事典のページ数や内容改定が自動的に行われる事はないのに比べ、AIは自分でドンドン学習し、知識をアップデートしながら増やしていくからです。つまり、人間で言うところの「賢さ」が日々増していくのです。
もし、記憶容量が事実上無限のコンピュータがあるとして、それにほぼ完ぺきにデザインされたAIが組み込まれ、そこに日々流される膨大な情報が流し込まれると仮定すれば、やがてこのAIは、あらゆるカテゴリーで人間の能力を超え、神様の様な存在になり得るのか、という疑問が湧いてきます。確かに、このAIに問い合わせれば、瞬時に答えが返ってきて、人間たちの行動を助けてくれるでしょう。
しかしながら、このAIには私たち人間とは明らかに違う点がいくつかあります。その一つは、このAIは人間の脳で言えば、知識のインプットと情報処理とその構造化の部分だけを完ぺきに行う機能は持っていても、それ以外の何者でもないという点です。例えば人間の脳には、いわゆる感情(Emotion)なる機能もありますが、AIにはそれが欠けているでしょう。
またAIには、人間で言う五感や手足に当たるActuatorもありません。五感で感ずる事が出来ないし、自分で動いて行動を起こす事もないのです。その意味で、ALを搭載した自動運転車は「得体の知れない存在」と言えるでしょう。何故なら、自動運転車は「自分で」動ける機械だからです。人間が目的地をインプットすれば、視覚だけですが一応外界をセンシングし、ALが混雑状況などの情報を使ってルートを決め、AIが適当と判断した速度とハンドルさばきで、乗客を目的地まで移動させる訳です。しかし、地震や洪水や歩行者の予想外の行動や道路の陥没など、AIの判断を超える外乱への対処などは全く未知と言えるでしょう。つまり、その時自動運転車がどう動くか(行動するか)が全く予測できないのです。全知全能のAIは、たぶん巨大なサイズになると思われますので、車に搭載できる程度のAIの能力などは、所詮知れたものに過ぎないと思うのです。結局、AIの限界は、物理的なサイズで決まってしまうという単純な結論になってしまいました。もちろん、最近流行の5G通信を使えば、AIの物理的なサイズの限界は無くなりますが、無線通信はそれほど安定的な情報伝達の手段ではありませんので、結論はやはり変らない事になります。

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