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2019年5月24日 (金)

3596  SVO/WVO改造

SVOはStraight Vegitable Oil(食用油)の頭文字、WVOはWaste Vegitable Oil(廃食油)の略です。ここでの改造とは、ノーマルのディーゼルエンジン(車)を、これらの植物油でも動くようにすることを指します。一番安易な方法は、タンクを2個並列に設置し、コックで切り替える方法でしょうか。先ず軽油でエンジンを起動し、エンジンが暖まったたらコックを切り替えてSVO/WVOに切り替える方法です。当然の事ながら、植物油は予め目の細かいフィルターでろ過しておきます。しかし、この方法は非常に簡便ですが、気温が低い時期には植物油の粘度が高過ぎ流動性が悪くなってエンジンが停止してしまうでしょう。
そこで、植物油の温度を上げてやる必要がありますが、方法として冷却水をバイパスさせて暖める方法と、バッテリーから電源を取り燃料管に伝熱ヒーターを巻いて加熱する方法、それを併用する方法があります。これらの改造キットは、インターネットで検索すると欧米では広く実施されている様で、必要な部品をキット化したものを数万円で入手することが出来る様です。投稿者としては、先ずは車の改造ではなく、工事用のエンジンコンプレッサーや発電機などで改造をしてみるのが実際的だと考えています。地元の外食産業やスーパーなどと契約すれば、回収された廃食油を継続的に入手するのは比較的容易でしょう。
SVOやWVOの欠点は、発熱量が軽油に比べ16%程度低いため出力の低下があること、低温時の粘度が高く流動しにくいこと程度しか無く、硫黄分はほぼゼロであるため、環境にも優しいのです。当然の事ながら、排気管からは天ぷらを揚げた時と同じ匂いがする筈です。廃食油が年間何万トン無為に廃棄(焼却)されているかですが、農水省の2007年度のデータでは、消費量が237万トン、その内回収される廃食油量は45万トン程度の様ですが、35万トンは外食産業から10万トンは家庭から排出されるとされています。同じ量の軽油、ざっと40万キロリットル(4億リットル)相当の軽油は、金額にすればざっと400億円に相当し、これが石油として輸入されていると考えると、残念でなりません。400億円の純利益を出すために、企業は一体どれほど製品を売り上げなければならないのを考えると気が遠くなります。一方で、廃食油の焼却と軽油の消費で、ダブルでCO2を排出している訳で、それが半減できるポテンシャルをこの国は持っている訳です。

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