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2019年5月 7日 (火)

3583  シーズよりニーズ2

繰り返しになりますが、本来の意味の市場というものを考えれば、シーズに基づいた「押し込み型」でなく、ニーズに基づいた「引っ張り型」の市場メカニズムを指向すべきでしょう。後者の方が、間違いなく廃棄物が減るからです。生産された食糧の何割かが、消費されずに期限切れで廃棄されているという事実を見ても、消費者を待たせてはいけないという現代的な悪しき商習慣がその背景にあるのは間違いないでしょう。
このブログで何度も強調しているのは、最終的な社会の持続可能性の最長化こそが環境問題を考える上でのゴールであるという点で、生産にエネルギーと資源を投入した製品(ここでは食糧ですが)を消費しないまま廃棄に回すという「最悪のムダ」こそ絶対に無くすべきなのです。それは、生産に要した資源やエネルギーに加え、廃棄するにもそれを運搬し燃やすための燃料、燃やした後の灰を処分する埋め立て地など、いわゆる環境負荷が高い社会なのですから。
一方で、投稿者が望ましいと考えている「引張型の社会」では、消費者はニーズ情報を発信し、生産者に生産を促します。当然の事ながら、モノが実際に市場に出て消費者の手元に届くまでには、時間が掛かりますので、消費者には忍耐を求めますが、一方で生産されたモノがムダになる割合は非常に低くなる筈なのです。情報化時代と言われ続けていますので、ニーズの発信方法と生産の方法と流通の方法を工夫すれば、待ち時間も最小限に留める事は十分可能でしょう。ムダの多い押し込み型社会から、上で提案した引張型社会への移行は、生産者と消費者双方の意識改革が不可欠ですので時間は掛かるのでしょうが、しかし絶対に成し遂げなければならない事でもあります。何故なら、世界野食糧生産状況はこのままでは決して持続可能ではなく、天候不順などで不作が続けば、世界規模での飢饉が起こる事は必至だからです。その一方で、何割もの食品廃棄を行っている現状は、決して看過できない問題でしょう。

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