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2019年5月26日 (日)

3597  田舎ビジネスを考える

田舎に人を呼び戻すためには、新たなビジネスが必要でしょう。しかし、それらは今都会で流行っている様なビジネスではない事は確かでしょう。田舎には、田舎の資源や風土といったものがあり、いずれのタイプのビジネスであるにせよ、都会でのうたかたビジネスではなく、持続可能性をど真ん中に据えて考えるべきだからです。そこで、先ずは田舎に潤沢にある、持続可能な資源についていくつか考えてみます。
田舎に豊富にあるものとしては、平地にある都会とは対極の「山」でしょう。そこには、冬には雪がドカッと積もり、雨も降り、その結果樹木や豊富な種類の植物に覆われています。山の持つ資源は、言わずもがなの「水と樹木」です。奥山は除いて、里からパッと見える山の2/3程度は、たぶんご先祖様が植林した「人工林」です。投稿者が住む地域では、圧倒的にスギとヒノキです。樹木は、バイオマスの代表として、木材の他、紙、、燃料として、計画的に伐採すれば持続可能な資源となり得るでしょう。木材産業も、かなり廃れてしまったとはいえ、大規模な数か所と、小規模な製材所が少なからず残ってはいますので、木材の持つセルロース素材としての特徴を最大限に生かすビジネスは、まだまだ大きな可能性があると思うのです。ここでは、木材を圧密して強度を大きく上げた工業材料としての「圧縮木材」と、木材を爆砕して得られるセルロースファイバーを利用した素材産業の可能性を挙げておきます。
田舎の資源として次に思い浮かぶのは、稲わらともみ殻でしょうか。稲作は、省力化や機械化がし易いしかも弥生時代から続く持続可能な農業形態の一つであり、田舎では今でも圃場整備が大規模に行われており、一面当たりの田んぼの面積は、大きくなり続けています。ざっと言えば、1枚の田んぼの面積が、かつての単位(1反)の10倍くらいになると想像して貰えば良いでしょう。広くなった田んぼでは、稲作機械もGPSを使ったり、大型のドローンを使ったりして自動化、省力化が進んで居ます。その稲作からは、今後とも大量の稲わらともみ殻が排出される訳です。稲わらは良質なセルロース素材であり、畳などの原料であり、燃料にもなり得る訳です。更にもみ殻も燻炭とすれば、理想的な土壌改良材となり、完全燃焼させたモミガラ灰は、優秀なコンクリート混和剤にもなるのです。必要なビジネスは、これら稲作から継続的に出てくる材料を使って、消費量とバランスが取れる製品を作る持続可能な産業を興すのが理想でしょう。
この他にも、田舎には持続可能な資源は、豊富に存在します。山から豊富に流れ下る水資源、同じく山からの恵みである湧水、伐採してもやがて根からしっかり萌芽再生する雑木、豊富な温泉熱、山菜やキノコなどの山の幸、海の幸、冬期の季節風、夏場の長い日照時間、春先まで残る積雪、増えすぎたいわゆる害獣駆除からのジビエなどなど、枚挙に暇が無い程です。これらを、持続可能な形で利用し、付加価値を付ければ、田舎ビジネスを生み出すことも可能でしょう。

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