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2019年6月27日 (木)

3615  持続可能性3

持続可能性を高めるキーワードとしては、結局私たち個々人の欲望をどう抑制できるかに掛かっていると思っています。好きなものを、好きな時に、好きなだけ消費する生活は、もう止めにしなければならないでしょう。同様に、好きな場所に、好きな時に、なるべく短い時間で移動したい、という欲望もやはり抑えなければならないでしょう。更に言えば、夏でも寒いくらいに冷房をかけ、冬は半袖で過ごせるくらいに暖房を効かせる生活スタイルにも別れを告げる必要がありそうです。
これら全体を眺めるなら、結局私たちは20世紀を通じて加速してきた、モノや人やエネルギーの「流れのスピード」を減速しなければ、持続可能性を高める事は出来ないとの結論になりそうです。モノの消費は原料調達から、生産、流通に至るまで、いわゆる物流というベルトコンベアに乗っかっているのですが、そのコンベアの速度を経済活動(=私たちの欲望)が年々加速してきたと言えるのです。
ならば、私たちは敬虔な宗教者の様な禁欲生活を送らなければならないのか、という突っ込みが来そうですが、答えとしてはそれは否でしょう。何故なら、それは望ましい事ではあっても、所詮それは無理な話だからです。凡人が、宗教を信ずる事は出来ても、全てが宗教者になれる訳もないでしょうから。では、投稿者の様な凡人はどう考えるべきかですが、それは欲望の矛先をモノやエネルギーを浪費するレジャーなどから、もっと精神的なあるいは自分の体を使った楽しみに方向転換するしかないと思うのです。食べたいものを腹いっぱい詰め込んで、3割もの食べ残しを出すかわりに、体が必要とする栄養素と量に気を使い、理想体重を維持する事に楽しみを見出せば良いのです。食べ物を、単なる食糧として眺めずに、料理として食材がどこからきて、どんな調理法でどんな調味料で味付けされ、今皿に盛られているのかを考えながら、良く噛み、味わえば、必要かつ十分な量の食材で、五感も満足するのと同時に、大きな満足感も得られる筈なのです。
一方、パック旅行で、カネと休暇とエネルギーを浪費するのではなく、先ずは図書館で、行きたい国の風土や歴史についてしっかり学び、行きたい(行くべき)場所を絞り込み、その場所に1週間程度逗留する旅行スタイルも考えられるでしょう。これは、旅行を移動だらけの単なる物見遊山とするのではなく、彼の地への理解を深める「文化的な旅行」にするという提案なのです。その様に考え直せば、持続可能性と人々の満足度を比例させる事は十分可能だと見ています。


 

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