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2019年6月 8日 (土)

3600 スマート~

世の中には近年「スマート~」が溢れてきた様です。スマートフォン、スマートスピーカ、スマートウォッチ、スマート(自動運転)車、スマート、スマートTVなど等。このスマート~の意味としては、それを使う人にとって楽が出来て便利であるといったものでしょう。携帯電話ではできなかった、各種の検索やメールやラインや動画視聴や各種支払いなどが出来るスマホは、最早人々の必携アイテムになってしまった感があります。
しかし、間違いないことは、便利な機器の便利な機能が、結果的には人々の能力を退化させてしまうだろうという事でしょう。事実、今パソコンでキーボードを打ちながら、仮名を(スマート)漢字変換している投稿者自身の「漢字書き取り能力」は、格段に低下(退化)している筈です。分からない事を、ネット検索に頼り切っている人々は、自分で考えたり、推定する能力が日々退化していく事でしょう。もしかすると、スマート~を使い過ぎて、目一杯楽をする事が認知症の増加の遠因になっている可能性すら考えられるのです。
その意味で、私たちは自分の能力退化のリスクを犯しながらも今あくまで便利さの渦にのみ込まれていくのか、それともここで踏みとどまって、不便さに回帰していくのかを選択しなければならない時代に居るのだと自覚しなければならないと思うのです。それは、便利グッズを何もかも捨ててしまおうと主張しているのでなく、多少不便な方向に少しだけ戻るだけでも、自分の能力の回復には役立つ事でしょう。投稿者の場合、車について言えば、免許を取って以降、マニュアル車に乗り続けてきました。マニュアル車は、ドライバーに同時にいくつかの動作を要求します。発進時には、左足でクラッチを踏み、右手でハンドルを持ちつつ、左手でギヤを入れ、同時にクラッチを繋ぎつつアクセルを少しだけ吹かすのです。投稿者の場合は、停止時は必ずサイドブレーキも引きますので、その解除も同時に行うのです。当然の事ながら、目は前方・後方の道路状況を把握し、耳もラジオの情報やあるいは何かの異常音に反応すべく注意しているでしょう。
つまり、マニュアル車を運転している限りにおいては、頭はボケる暇が無いのです。毎日の様に接するマニュアル車の暴走事故のニュースを見るたび、アクセル操作だけで道路状況に応じた速度で走行するオートマ車の、メリハリの無い単調な操作に能力減退の危機感を感じてしまいます。「スマート~」のコマーシャルは、私たちの能力(脳力)を退化させようと目論む悪魔の囁きに他ならないのです。

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