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2019年8月 7日 (水)

3637  破局(カタストロフィー)

破局(カタストロフィー)とは、安定した状態が、突然何らかの理由で急激に崩壊してしまう現象を指す言葉です。「破局の理論」という本によると、通常状態から破局に至る状況は、立体的な局面で表現でき、その局面は折れ曲がっていて、破局に至る局面では事態が不連続になると主張するのです。
局面を文字で表現するのは難しいので、たとえ話にするならば、子どもが木登りをする様子が良いかも知れません。つまり、子どもが夢中になって木登りをする場合、彼らは下を見る事無しにひたすら上を目指します。しかし、ある高さになって下を見た途端、その高さにびっくりして足がすくんで動けなるなる訳です。この足がすくむ状況が、子供のココロが破局(カタストロフィー)を起こした瞬間に相当するのです。もちろん、冷静に登った時の逆のステップで、ジリジリと後ずさりをすれば、安全に降りる事も出来るのですが、破局状態では全く動けなくなる筈なのです。
さて振り返って、世の中の状況や環境問題を同様の視点で眺めてみましょう。例えば景気です。景気が上向いている時は、皆が行け行けドンドンでお祭りの様になるでしょう。かなり昔になりますが、いわゆるバブルの時代がこれに当たるでしょう。しかし、何かにつまづいて(例えばサブプライムローンの仕組みの破綻)誰かが不安に陥ると、その不安は次々に連鎖し、最終的には景気の破局を招くのです。この時代の流行言葉で言えば「リーマンショック」という事になります。
環境問題に話を転じても同様でしょう。化石燃料の使い過ぎなどが原因で、温暖化や異常気象が徐々に進行する場合、人々は楽観的に構えている筈です。しかし、命に関わる様な高温や気象災害が連続して起こる様になると、人々はパニック(破局)に陥り、右往左往する事態になるかも知れません。破局を避ける唯一の方法は、決して下を見ないでひたすらジワジワと後ずさりする事なのです。
さて、私たち社会の後ずさりとは、具体的に何をどうすれば良いのでしょう。取り敢えずは、冷静に自分たちが過ごしてきた過去の暮らしを振り返って、そこを起点に自分達の歩みの何処がやり過ぎだったのか反省する事から始めてみるしか無さそうです。

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