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2019年8月 5日 (月)

3635  ゴミ塚

ゴミ塚とは、貝塚からの発想で投稿者が作った言葉です。縄文時代の人々が、生活の中で出して後世に残したゴミは、各地のその時代の貝塚で見つかる様に、食べた後で捨てた貝殻や魚の骨だけでした。獣の骨だって、何らかの道具を作る材料として役立てていたと想像できます。それは、戦後のモノの大量生産・大量消費時代が来るまで、あまり変わりなく続いてきた筈なのです。特に、江戸時代にはモノのリサイクルはきっちり行われていたのです。金属は貴重でしたし、紙や布は最後の最後まで徹底的に利用し尽くされました。生ごみは家畜に食わせるか、堆肥にし、排泄物だって近郷の農家が買取り田畑の肥料したのです。
しかし、問題は最近の生活スタイルの酷さです。殆どのモノは使い捨てです。大量に出る生ごみはもちろん、売れ残りの可食商品さえ賞味期限切れという理由だけで惜しげもなく捨てるのです。その量は、食品全体の3割とも推計されているのです。耐久消費財さえ、もし修理代が新品とあまり変わらなければ、迷いなく新品を購入するでしょう。それより、メーカーでさえ既に修理に対応できる人材が居らず、故障して修理に出した際には、新品よりは少し安い修理代?ながら、全くの新品を送ってくる時代なのです。
かくして、生ゴミは燃やされて灰になった形で、耐久消費財は破砕されて、価格が高い銅合金や磁石に吸着する鉄だけは回収しますが、残りはシュレッダーダストとして埋立て処理に回されるのです。その中身はと言えば、プラスチックやゴムや布やアルミなどの安価な金属やその他の屑が混じった燃えないゴミと呼ばれるモノなのです。もちろん、プラスチックだってもし厳密に種類別に分別できるなら元の材料としてリサイクルは可能なのでしょうが、残念ながら多くは劣化していて材料として完全にリサイクル出来ない可能性も高いのです。しかし、プラスチックは元々は石油なのですから、上手くデザインすれば燃料としての利用は可能なはずです。
後世の子孫たちは、我々が埋立てたゴミ塚を掘り返して、その中に何を発見し、どう利用するのでしょうか。その時代には、石油が掘り尽くされ、ゴミ塚の中から出てくるプラスチックを何らかの形で利用するのでしょうか。しかし、一緒に出てくる利用価値の無いゴミには、その量を含めてあきれ返る事は間違いありません。

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