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2019年8月25日 (日)

3647 時間による善悪逆転

時間によって善悪など逆転する筈がないとの突っ込みが来そうですが、それはあり得るのです。取り分け環境に関しては、それは真理だと言うしかありません。自然には、環境を維持する力があり、事実地球は度々の大規模な地殻変動や小惑星の衝突等の地球規模の災害に遭いながらも、現在見る様に多様な環境と生物を育んできたではありませんか。それは、とりもなおさず自然の復元力の為せるワザでしょう。
しかし、私たち人類はその自然の復元力を超えるスピードで、自然環境に負荷を与え続けてしまったのです。スピード(速度)は時間の関数です。もし、環境負荷が自然が許容する程の長い時間を掛けて与えられるならば、環境の復元力が勝り変化は小さい筈です。しかし、ある限界を超えると自然が環境負荷を抑える事が出来なくなり、環境が変化(悪化)してくるのです。
目に見える環境の変化として「気候」を考えてみましょう。もちろん、日々目にする気象に比べれば、長いレンジで見る気候の変化は分かりにくいのも事実です。しかし、統計的に処理してみれば、近年(残業革命以降)の気候変動は明白です。取り分け、石油の大量消費時代に入った1950年代以降の気候変動(激甚化)は、日々の気象としても実感できるほどになってしまいました。
例えば異常な高温日(猛暑日)や洪水や土砂崩れを伴う様な集中豪雨の頻出です。例えば、台風やハリケーンなどの熱帯性低気圧の大型化、超低気圧化です。また、例えば北極圏における数十℃にも及ぶ温暖化です。北極海沿岸地域では、冬期の気温がこの50年間で40℃程度も上昇したと報告されているのです。もちろん、それでも冬場は零下数十℃ではありますが、北極海の浮氷面積や凍土の厚みは年々減少を続けているのです。
私たちに出来る事は、可能な限り経済活動を減速させて、同じ負荷を環境に与える時間を引き延ばさなければならないしょう。いずれにしても、ここまで地球の人口が増えてしまっては、いくら質素な生活を送ったとしても、悪行、即ち環境に対する負荷を増やし続ける事にはなります。私たちに出来る事は、環境が牙を剥いて私たちに襲いかかってくるまでの時間を、出来るだけ引き延ばすことだけの様です。環境人間として投稿者は日々無力感に苛まれています。

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