3639 機能の消費
最近、車や自転車のシェアなど、それを所有(購入)しないで利用する仕組みが増えてきた様です。つまり、モノを所有・消費しないで、機能を消費すると言う考え方です。モノの消費に比べ、機能の消費は、省資源・省エネの行動につながります。資源やエネルギーの消費を、LCA(Life time assessment)という視点で眺めると、当然の事ながら機能の消費では、モノを作るための資源の採掘や製造エネルギーが不要な分、大幅な省資源・省エネになるのは自明です。
現代の人間、特に日本人は、過剰な潔癖症であるため、とかく他人が使った製品は使いたがらない様です。しかし、手や体が接触する部分さえ、適正にアルコール消毒などをしさえすれば、実質的には、感染症などの問題は生じないなずなのです。であるならば、これまでは「耐久消費財」と見做されてきた車などの高額商品も、積極的にレンタルやリースやカーシェアなどの機能消費を行えば良いでしょう。その結果、もちろんカーメーカーの生産台数は減少するのは致し方ないと割り切るしかありません。考えてみれば、車が走っている時間は、駐車も含めた総使用時間の中では低い方の数%しかないと想像しています。
もし、その実走行割合をその2倍にする事が出来れば、今地球上に存在する車の数を半分にする事が出来るのです。課題は、車を使いたいと言うニーズが発生した際に、如何に容易に使用可能な車を見つける事が出来るのかという点です。これに関しては、車を保有する企業とユーザーを繋ぐ適当なスマホアプリなどがあれば解決できるでしょう。実際には、車はコンビニやガソリンスタンドやショッピングセンターなどの駐車スペースを利用すれば、アクセスに関しては問題は無いでしょう。車の管理者も、同じ情報を共有すれば適切で利用率の高い配車計画も可能になる筈です。現代社会で、モノではなく機能を消費する社会を作るのはそれほど難しくは無いのです。
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投稿: Rogerbat | 2021年6月 5日 (土) 20時24分