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2019年10月 1日 (火)

3667  積上げ方式2

3666で述べた、エネルギーの色分けについて、補足しておきます。絶対不可欠のものを「青」、一見必要そうだが、無くても何とかなるものを「黄」、惰性で使っているが考えてみるとムダなものを「赤」とするのです。黄や赤は、サッカーなどで審判が使う、イエローカード、レッドカードにたとえれば分かり易いでしょうか。黄は警告、赤は一発退場なのです。
では、具体的にエネルギーの色分けをどの様に進めるか、企業活動を例に考えてみましょう。企業活動の場合にキーワードになるのは「付加価値」でしょう。付加価値とは、メーカーで言えば原材料を加工して製品に仕上げる過程で、材料の持つ価値に製品としての価値を付加したものを指します。例えば、100円で仕入れた材料を加工して1,000円の製品として出荷した場合は、900円の付加価値を加えたと勘定するのです。900円の中には、加工に携わった人の人件費、加工に使ったエネルギーや資材などの原価に加え、設備の減価償却や維持費あるいは会社として経費として製品価格に乗せられる、いわゆるオーバーヘッドも含まれるでしょう。
青エネルギーとは、この付加価値を乗せる際に絶対不可欠なエネルギーを指すのです。しかし、黄エネルギーとは一見すれば、必要な様に見えても、よく考えればそれによって1円の付加価値の増加につながらないものなのを指すのです。例えば、材料や製品の工場内での横移動を考えてみましょう。倉庫から材料を設備の傍に運ぶ、あるいは仕掛品をA工程から次のB工程に運んだとしても、そこに付加価値の増加は全く無いのです。つまり、モノを移動させるために使ったフォークリフトのガソリンやLPG、あるいは天井クレーンやコンベアの電気代にはイエローカードを出すしかないのです。工場内の空調エネルギーはどうでしょう。空調は、工場内の作業環境を整えるには必要ですが、空調エネルギーで製品の付加価値が上がる訳ではないので、取り敢えずは「黄エネルギー」と仕分けするしかありません。しかし、黄エネルギーには何らかの代替手段が存在する事が多いのです。例えば、工場を高気密断熱建屋に改装すれば、冷暖房に関わるエネルギーは少なくとも半減以下に大幅に削減可能でしょう。あるいは、そこにお金が掛けられない場合、作業員が身に付ける「空調服」を支給するのも一方法でしょうか。黄色エネルギーこそ削減余地は非常に大きいのです。先ずは、環境負荷を積上げてそれを仕分けしてみる事です。

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