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2019年11月25日 (月)

3686  非通貨経済

3685の続きです。現代社会の中で暮らしながら、しかし3685で述べた「経済のブラックホール」に巻き込まれるのが嫌だったら、非通貨経済で生きるしか方法は無さそうです。非通貨経済というのは、可能な限り「自給自足」を原則に、暮らしの仕組みを組み立てることを指します。そうはいっても、お金でしか入手できないアイテムもあるでしょう。しかし、モノ余りのこの国では、そんなモノでもタダで入手することは可能でしょう。要するに、他の人が用済みになったモノをタダで貰うか、あるいは自分が生産したモノ(自家栽培野菜など)と交換して貰う方法などが考えられます。
とは言いながら、どうしてもお金で決済しなければならない部分は残るでしょう。例えば公共料金や税金や学費やその他モロモロの料金などです。もちろん、相続税などでは「物納」などという制度もあるにはありますが、所得税や各種料金をモノで支払う事は出来そうもありません。しかしながら、自給自足が前提なのですから、そもそも所得税など心配する必要はないでしょう。住民税など住むだけで掛かる税金もあるにはありますが、そもそも所得が殆どゼロなのですから、この種の税金も殆ど課税されない筈なのです。むしろ、自治体の担当者から、生活保護を受けるかどうかの問い合わせが来るかも知れません。多少でも年金が受け取れる世代であれば、その心配すら必要ないでしょう。年金を銀行口座で受け取り、各種料金をそこから自動引き去りする様に手続きしてあれば、お金に関わらずに暮らすことも十分可能でしょう。
その昔、生家ではクリーニング業を営んでいましたが、まだまだ通貨経済の規模が小さかった戦後ですから、農家の人達がクリーニング代をお米や果物や作物などで支払っていた様な記憶があります。時には、魚などで支払うケースもあった様で、数日同じような献立が続くこともあった様でした。おぼろげですが当時は、医療費でさえ物納が認められていた様な記憶もあります。もちろん、相手は馴染みの町医者であることは当然なのですが。非通貨経済の規模が大きくなってしまったら、自治体や国は税金が集まらなくなり、困り果てる事でしょうが、個人が自分の事は自分で始末する範囲が大きい訳ですから、お役所の仕事も減るでしょうから、民と官の割合で言えば官が減り、税金を少なく集める代わりに支出も減らすことになるでしょう。つまりは自動的に「小さな政府(お役所)」が実現することに繋がりのです。税収が減るのですから、一度税金の形で集めてからばら撒く今の制度で起こりがちな、政治家や役人の「恣意的な」無駄使いや悪用も減る訳です。

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2019年11月20日 (水)

3685 経済というブラックホール

世の中はどうやら「経済」という仕組みで動いているようです。今の経済活動の大元になっているのは、お金(通貨)でしょう。この国では、かつてコメが通貨の代わりをしていた時代もあったのですが、ある時期以降経済活動の規模が拡大するにつれ、コメの生産高が経済活動の規模に見合わなくなり、発行元の信頼に裏付けられた「貨幣(紙幣)」が主役に躍り出たのでした。
その後、株や債券などのいわゆる「有価証券」の市場規模が拡大するにつれて、これらの株券や証券などの紙が、通貨量を凌駕し経済活動のベースに座ったのでした。その後、これらの「紙」は電子データに置き換わり、価値や権利はどこかのコンピュータの中のデジットとなって保管されることになったのでした。そうなると、価値や権利は数字に過ぎませんので、間違ってゼロを1個付け加えるか、あるいは1個付け忘れるだけで、あっという間に一桁増減してしてしまうことにもなり兼ねません。もちろん、数字のやり取りだけですので、価値や権利の移動も瞬時で完了しますから、これを利用して、例えば為替の変動を利用して、パソコンで細かい売り買いを繰り返し(デイトレード)で莫大な利益を上げる輩も出てくる訳です。
モノや通貨が動かない、株や権利や外貨などの売り買いの市場は年々拡大し、今やその規模は誰も正確には把握できない規模になったことでしょう。一方で、石油などの地下資源は日々採掘され市場に投入される訳で、通貨量=経済規模は日々拡大しているのも間違いないでしょう。これを、神様が天上から眺めているとすれば、まるで人類が。経済というブラックホールに飲み込まれつつある様に見えるのではないか、と想像してしまいます。
あるいは、彼(あるいは彼女)には、私たちの国や社会や地域コミュニティーや個人の生活が、(お金の移動を伴う)経済に依存するあまり、経済という海に溺れ、飲み込まれつつあるとしか見えないと思うのです。今やお金がなければ、日々の食料やエネルギー(石油や電気やガス)すら手に入らないまさに「経済の時代」なのです。どうしたら、このブラックホールに飲み込まれずに済むのか、考えこんしまう今日この頃です。

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2019年11月13日 (水)

3684 高齢者福祉費が増え続ける

ここらで福祉の意味をもう一度考えてみる必要がありそうです。福祉とは、幸福などという言う意味を難しくした言葉ですが、つまりは高齢者の幸福とは何かという意味を考えてみましょうと言う話です。長く生きて、いわゆる「現役」から引退した高齢者の幸福とは一体何でしょう。もちろん、食べるには困らないにしても、一日中為すべき事も無く、新聞を広げ、テレビを見て、30分程の散歩に出る生活ではない事は確かでしょう。これでは、いくら体の健康は維持出来たとしても「生ける屍」の様なものだとも言えます。
人が人として幸福に暮らすためには、私たちには絶対に「生き甲斐」が必要だと思うのです。それも、その生き甲斐が「他人の役に立つ」ものである事が、最高の幸福感につながる筈なのです。それが、孫の世話だとしても何もしないよりは大分マシでしょうが、孫はすぐ大きくなり相手にしてくれなくなるものです。出来れば、赤の他人の役にたてる幸せを探すべきでしょう。災害現場に風の様に現れる、彼の「スーパーボランティア」は、まさにそれを理想的な形で体現している一人でしょう。
税金で賄われる福祉費を、単に老人福祉施設の建設や、高齢者をボケ防止のための歌やゲームに興じさせるためだけ使ってはならないのです。そうではなくて、高齢者にも年齢に応じた社会貢献に向かわせるためにこそ、貴重な税金を差し向けるべきなのです。具体的に案を示すなら、高齢者は街をきれいに維持するためにもっと時間を費やすべきでしょう。徒に散歩するのではなく、1週間に2回は、トングと袋を携行し、ゴミを集めて回るべきでしょう。更に言えば、知識や技能を持った高齢者を徒に無職にしておくのではなく、それらを若者に伝承する場を提供するべきでしょう。週末に、集会場をセットし、軽食を準備した上で、高齢者が先生となって、若者に「何か(経験を通じた知識や技)」を伝えるのです。それが苦手な高齢者には、いわゆるファシリテータを付けて、その「何か」を引き出して貰えば良いでしょう。全ての高齢者は、若者に伝えたい事を、10個くらいは持っているのではないと想像しています。
高齢者に対する福祉費を、ボケ防止のためのレクレーションに使っては納税者に申し訳が立ちませんし、その様な使い方では予算も天井知らずとなるでしょう。そうではなくて、それを高齢者が、何かを社会に還元できる場を提供することによってこそ、予算も生きてくると思うのです。

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2019年11月12日 (火)

3683 医療費が肥大化し続ける

医療費の天井知らずの増大は、看過できない大問題です。もちろん、その最大の原因は高齢化社会が今後も進み続ける事があるでしょう。しかし、ここらで医療費の中身を腑分けしてみる事は最重要な作業だと思うのです。つまり、何に医療費が消えているのかの特定です。手元にデータはありませんが、素人目に見ても検査漬け、薬漬け、入院ありきの医療体制がその根源にある事は間違いなさそうです。加えて、高齢者をベッドに押し込んで、動けない状況を続けさせることが、ひいては寝たきり老人を増やし続け、医療費の増大を加速させていると見ています。人が一人寝たきりになると、食事から下の世話や入浴まで、より人手が多くかかります。また寝たきりになると、筋肉や骨が急速に衰える、いわゆるロコモティブシンドロームが進み、一度寝たきりになると二度とは立ち上がれない状況に陥るでしょう。
そうではなくて、老人を寝たきりにしない努力こそ、医療費を抑制する最良のアプローチだと思うのです。老人側も、たとえ這ってでも、トイレに行き、風呂に入る能力を自分に残し続けるべきでしょう。快適な生活を送るために、自分で動いている限り筋肉の衰えは防ぐ事ができ、軽度の筋トレを行えば、多少の回復も期待できるでしょう。もちろん、これを寝たきりになってしまってから行なったのでは効果がありません、先ずは元気に動ける間に筋力を維持、出来れば少し増やすくらいのプログラムを準備し、高齢者は半強制的に参加させるなどの対策が考えられます。意識高い系の高齢者は、言われなくともその様な行動を習慣化しているとは思いますが、たぶんそれは1-2割の人達に限定されていると想像しています。
以上から導かれる結論としては、先ずは国の医療・老人福祉政策を、対症療法的なものから、予防的なものに転換すべきだと思うのです。その上で、「病院」と言う言葉を廃止すべきでしょう。新しい、施設の名称は「健院」つまりは、健康に生き、病気になった人を一日も早く健康にするための施設と位置付け、そう名付けるべきだと思うのです。もちろん、「対象療法から、予防的行動への転換」は、環境悪化問題や経済や財政の立て直しや、いわゆるイジメ問題などあやゆる問題に対処するための魔法の言葉でもあるのです。

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