« 3705  温暖化考2 | トップページ | 3707 最初に決断ありき2 »

2020年1月24日 (金)

3706  最初に決断ありき

人為的な温暖化効果ガス(GHG)の排出抑制になかなかゴールが見えません。原因ははっきりしています。それが、経済的繁栄と矛盾するかあるいは、それにブレーキをかける可能性を恐れているからです。それは、既に工業化に成功して繁栄を享受している先進国にも、あるいは今工業化を加速し、先進国に追いつこうとしている途上国も、あるいはそれに取り残されて今ガムシャラに経済力を高めようとしている国々にも共通した恐れでもあります。量としてみれば、GHGの排出源の大半が化石燃料起源のものであることは容易に想像がつきます。現在の経済の仕組みでは、先ずは石炭・石油・天然ガスを地下から掘り出すことが、経済活動のスタート地点でしょう。最初に産油国が経済の指標である石炭・石油・LNGマネーを手にする訳です。工業国では、その化石燃料を利用して、工業製品の原料としたり、発電や輸送に使って工業化マネーを手にすることになります。それを、世界中に張り巡らせた輸送ネットワークを使って、輸送を担うキャリアやAマゾンなどのディストリビュータが流通マネーを生み出す訳です。この全ての経済活動の過程で、残念ながら多量のGHGが排出されることになります。結局経済活動を活発にし、経済指標(例えばGDP)が成長すればするほどGHGも増え続けることになります。
つまりGHGの抑制には、先ずは経済活動のスタート物質である化石燃料から脱却する、つまりは脱化石燃料が最初のアプローチになります。工業原料としての化石燃料から、自然物であるバイオマスなどへの転換が必須です。だからと言って、プラスチックの原料を(本来食料であるべき)コーンなどの穀物に求めるべきではないことは明らかでしょう。そうでなくて、プラスチックの使用量を極端に減らすか、あるいは100%リサイクルの仕組みを作るかして、脱化石燃料を達成するしかないのです。
しかし、便利過ぎて安価なプラスチックに変わる素材はなかなか現れそうにもありません。先ずは、工業製品に使われるプラスチックの種類を極端に減らし、100%リサイクルの仕組みを確立すべきでしょう。例えば、複写機などの業界では、この動きはほぼ達成されていると考えて良いでしょう。しかし、家電や車など量の多い産業では、その兆候も限定的です。必要な法律は、製造した企業=メーカーが、廃製品の回収まで責任を負うものであることは間違いないでしょう。メーカーは、自社製品に使われている素材を熟知していますから、廃製品から外した部品を100%リサイクルするのも容易でしょう。プラスチック部品を外したら、それを洗浄・破砕し新しい部品の射出成型に回す訳です。続きます。

|

« 3705  温暖化考2 | トップページ | 3707 最初に決断ありき2 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 3705  温暖化考2 | トップページ | 3707 最初に決断ありき2 »