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2020年1月 3日 (金)

3699  戻る勇気

同様の投稿を言葉を変えて何度か書いています。今の社会が視野狭窄で、ココロや幸福感を置き去りにしているとして、ではどうすれば良いかですが、当然の事ながら先ずは立ち止まって、できれば少し戻って何を為すべきか考えてみる必要があるでしょう。後戻りです。これまでは、進歩は100%良いことである、停滞や後戻り(退歩)は悪でしかないとの「前のめりの考え方」が社会を支配していました。しかし、進化の歴史を眺めても、人間社会の歴史を振り返っても、前進と停滞と時には後退を繰り返してきたはずです。時には、マンモスや恐竜の様に、環境の変化に対応できなかったために、絶滅してしまった生物も多かったはずです。
しかし、それでもなお人間が、自然が許容できるスピード以上に環境に悪影響を与えながら進歩を止めないのであれば、自然は、何らかの警告を与えないではおかないでしょう。近年の自然災害の多発もそうした「警告かあるいは罰」の一部なのだと考えるしかありません。自然は、強力な復元力あるいは「ホメオスタシス(恒常性)」を内在していますが、しかしそれを超えるような変化には対応できず、急速な変化ももたらすでしょう。これをカタストロフィー(破局)と呼びますが、これは後戻りできない変化であり、いわゆるフィードバックが効かない変化でもあるのです。破局が起こるのは、変化のスピードや度合いが限界(しきい値)を超えた時に起こります。
最新の科学者の研究からも、人間が引き起こした環境への(悪)影響が、今後の10年も同じペースで続くと仮定した場合、間違いなくこの環境変化の「破局」が引き起こされると警告されているのです。その最たるもので最初に起こる破局は間違いなく「温暖化の加速」でしょう。温暖化がこれまでのペースで進むのではなく、歯止めが効かなくなり加速し暴走するという警告なのです。人間で言えば、単に風邪をひいて39℃程度の発熱をするのではなく、40℃をはるかに超えて命に関わるほどの高温を発するという事でもあります。その事態は、体温がまだ30℃台だった時に、医者の警告を無視して働き(あるいは遊び)続けた結果の末路だと言えるでしょう。私たちは、まだ医療が効く症状のうちに、安静にして症状を鎮めるべきなのでしょう。10年前に戻っても、投稿者が社会に出た1970年代に戻っても、私たちはそれなりに豊かさや、少なくとも将来に対する夢が描けていたと振り返っています。私たち(登山者)は、登った山の山小屋(都会?)に長く留まる事は出来ず、必ず麓(田舎?)に下山しなければならないのです。私たちは、間違いなく「今の文明の頂上」に立っているのです。このまま、見通しの効かない濃霧の中を進み続ければ、間もなく切り立った崖に迷い込み、10年以内にはその崖から滑り落ちるとの警告を受けているのです。新年の(かなり暗い)展望でした。

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