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2020年1月23日 (木)

3705  温暖化考2

近年のこの国の暖冬傾向は一応理解できたとはいえ、では南半球、とりわけ豪州の干ばつはどう考えたらよいのでしょうか。確かに、豪州の夏場は大陸を高圧帯が横断し、雨の少ない時期続きます。だからこそ、この大陸の中央部には荒涼たる平原や不毛の砂漠地帯が広がっている訳です。この高圧帯は、当然の事ながら南極大陸にデンと居座る極気団に起因するものではあるのですが、干ばつが長く続く理由としては、この高圧帯に南北方向の動きが殆ど無く、乾燥気候に変化が無いことが挙げられるでしょう。これが、北極気団と南極気団の大きな相違ではないかと見ています。
つまり、北極気団は確かに浮氷の縮小=海水温上昇による温暖化の結果縮小はしてはいますが、クローバ型の(ジェット気流)蛇行により、それなりに寒波も来るのですが、大陸に分厚い陸氷が載っている南極では、季節に関わらず比較的気温が安定しているので、ジェット気流の蛇行も限定的なので、その結果同じような気象条件が続いてしまうのでしょう。加えて、地殻変動からは隔離された様な古い大陸である豪州は、地表に凸凹が少なく、ジェット気流の蛇行やカルマンカ渦による低気圧を発生させて降雨をもたらす様な標高の高い山脈も存在しないのです。
その結果が、この数か月続いている豪州の干ばつと、山火事の頻発なのでしょう。この事と温暖化がどう関わるかですが、やはり高圧帯下の気温の上昇=湿度の極端な低下が干ばつの長期化と山火事発生の決定的な原因となっていることは間違いないでしょう。いわば、豪州の現状は、「山火事発生条件のしきい値」(温度と湿度から導かれるもので、ある気温以上、ある湿度以下の条件に風速を加味した係数)を大きく超えていると想像できるのです。しかし、残念なことに人類にこの三大条件をコントロールする能力は与えられていないため、私たちには発生した山火事に対し、消火活動を行う事しかできないのです。消極策ではありますが、私たちに残されている選択肢は、ひたすら温暖化効果ガスの発生を究極的にはゼロに抑え込む努力を重ねるしかないのでしょう。勿論、この干ばつ災害の裏返しとして、地球上の何処かでは逆の豪雨災害に見舞われている筈なのです。

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