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2020年1月13日 (月)

3702  過疎に勝つには2

少し昔(投稿者が子供のころ)を思い返してみると、経済はほぼ地域完結型だったのです。つまり、地域で必要なモノ地域で生産され、消費されていたのです。その地域で生産できない、いわゆる工業製品はもちろん工業地帯で生産され・輸送されますが、食べ物や飲み物は勿論、日用品や軽工業品はほぼ100%地産地消であった訳です。
例えば、薪ストーブですが、その頃は鋳物でできたストーブなど見ることはなく、ほとんどがブリキのストーブでした。これだと、町の板金屋さんが屋根工事の合間や「夜なべ」でトンカン槌を振り上げれば、地域内で生産することが可能なのです。投稿者が生まれた町(全国各地の田舎町も同じでしょうが)には、こうした板金屋、鋳掛屋、鍛冶屋、桶屋、自転車屋、建具屋などがたいていは町内毎に散在し、地元のニーズを満たしていたのです。加えて、町の中心部には朝市が立ち、近郷からは農家の主婦が、野菜や農閑期に作った日用品などを、夏は手押しの4輪車やリヤカーで(冬は箱ソリ)で運んで来るのでした。
人口は、たぶん現在の倍くらいだったので、城下町で道狭い町の中や駅前には人通りが途切れることはなく、川向うの町の端に住んでいた投稿者は、30分ほどかけて町の中心部を抜けて、南の城山の麓にある小学校に通っていたのでした。しかし、ブラックホールの様な都会は、田舎町の人口を、悪魔の様に吸出し元々密度の高い都市の密度をさらに高めたのでした。結局、ブラックホールとしての都市機能が、その高すぎる密度に耐えられるなくなるか、あるいは決して望ましくはないのですが、大震災や大水害などで住めなくなるかのいずれかのタイミングでしか都市ブラックホールの引力が弱まる事は無さそうなのです。悲しい結論ですが、田舎町が本格的に過疎に打ち勝つには、地道な地産地消の努力を重ねつつも、都市の崩壊まで辛抱強く待つしかない、というのがここでの結論になりそうです。

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