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2020年2月 3日 (月)

3709 恒常性

恒常性はホメオスタシスとも呼ばれますが、生命が持っている仕組みだと言われています。その意味で、地球にも備わっている恒常性の様な現象ゆえに地球自体を生命体と考えている学者も少なからずいる様です。それが科学的にも正しいか、あるいは単なる比喩なのかは別にして、生命体の恒常性には限界があるのは間違いないでしょう。例えば、私たちの恒常性の証である、一定に保たれている体温ですが、病気になれば39℃や40℃に上がってしまうこともありますし、残念ながら寿命が尽きてしまった場合には、遺体はやがて周囲の温度と同じになってしまうでしょう。
地球の気温も似た様なものでしょう。恒常性を崩すほどの急激な環境負荷は、気温の恒常性を狂わせてしまう筈なのです。夏が異常に暑く、また冬が例年になく異常に暖かいのも、こうした恒常性の狂いによるものだと考える学者が多くなっています。こうした異常の原因は、実は単純ではなく、大気中の水蒸気や温暖化効果ガスの濃度、森林伐採や乾燥化による陸上の生物相の変化、プランクトンの発生や現象などによる海洋変化、海表面から深海に巡る海洋循環、地球表面や海や氷や雲の太陽光の反射率(アルベド)、太陽の活動レベルや地球の軌道の変化や歳差運動などなど、素人の投稿者が思いつくだけでも気が遠くなるほどのファクターの関数になっているのです。
つまり、気候の異常変動を軽減するためだけを考えても、その方策も単に省エネ・省資源だけでは済まない事は明らかでしょう。それほど、私たち人類が地球環境に対して行ってきた悪行によって、地球が受けた傷は甚大であったという事だと思うのです。今地球環境に与えている負荷を突然ゼロにできたとしても、温暖化や気象の異常が直ちにストップするかは甚だ疑問だというしかありません。ほぼ全ての現象には限度(しきい値)が存在し、しかも慣性が働くことは日常経験する様に明らかでしょう。地球環境や気候変動にしきい値が存在すると仮定して、もしかすると私たちはその(後戻りできない)限界を突破してしまったかも知れませんし、そうであればそれがどの様な(恒常性激変の)酷い結果を招くかは、私たちは歴史的にもまだ一度も経験していないのです。残念ながら。

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