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2020年3月20日 (金)

3728  コロナショック2

今回のコロナショックに限らず、リーマンショックだとか、9.11事件とか3.11の震災だとかの社会的ショックが起こる場合も少なくありません。当事者にとっては、まさに青天の霹靂であり、大事件ではありますが、少し引いた目で見ると、これらのショックは世の中を覆っているベールを剥がしてしまう作用を持っているのかも知れません。あるいは、平和という水に覆われている社会が、その水位がショックによって低下したために、水面下に隠れていた岩礁が現れた、とも表現できそうです。また人間で言えば、温和な人が急激に生じた極限の状況で「本性」が現れて、全く別の人格が見えてしまった状況とも喩えることができるかも知れません。
さて、社会へ与えるショックですが、分かりやすい指標は経済でしょうか。景気が良くて(あまり悪くなくて)お金が上手く循環できている時代には、多くの人がその恩恵に浴して、あまり困窮することなく平和に暮らせるでしょう。しかし、上に述べた様なショックにより、潤沢なマネーが剥ぎ取られると、困窮する人たちが急激に増加するでしょう。とりわけ、いわゆる「日銭を稼ぐ」業界、例えば飲食業とか旅客輸送業などの多くのサービス業ですが、は多大なインパクトを被る筈です。日々お金が入ってきて、それを燃料代や人件費や翌日の仕入れに回しているからこそ社会に一定量おカネが回っているのですが、その日々の収入が途絶える訳ですから、その翌日分の仕入れや人件費の源泉が失われてしまいます。
つまり、この手のショックによっては、社会の弱い部分から「選択的に」攻撃されることにつながるのです。社会に蔓延する「自粛ムード」の中では、子供を抱えた若い夫婦や日雇いや非正規の労働者、飲食業や旅客輸送従事者などは取りあえずその日の仕事が無くなる訳ですから、それなりに貯蓄があったとしても数か月で底をつくでしょう。そうなると、いよいよ社会の「本性」が顔を見せ始めるでしょう。つまり、弱者に優しい社会であるか否かという社会の顔です。災害によるショックは分かり易いでしょう。被害を受けた人と、そうでない人が比較的明確だからです。しかし、コロナショックの様な病気が引き起こす社会災害?は、被災者が多過ぎて、一体どうやって人々を救済すべきかという答えが見つからないのです。残念ながら答えは無い、というのが正解かも知れません。とは言いながら、人類は幾多のショックを乗り越えてきましたが、それを支えたのは知恵と工夫と助け合いのココロであったのは間違いないでしょう。

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