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2020年3月31日 (火)

3732  傾斜死亡率

今回のコロナショックの様な「災害」は、社会の弱者が誰であるかを露呈させます。人々の経済的基盤の強弱は、災害で社会活動(経済活動)が1-2週間止まるだけですぐ明らかになるでしょう。それが、1-2か月続くようになれば、事業を営んでいる人(自営業)や企業の体質の弱さが見えてくる筈なのです。体質の弱さの最大の要素は、多分その人や企業の蓄えでしょうか。食料やお金の蓄えがたっぷりあれば、1-2週間や上手くやりくりすれば、1-2か月間は耐える事が出来るでしょう。昔の人、とりわけ城を構えていた武士は、戦国時代には籠城に備えてかなりの蓄えを行っていたはずです。
しかし、現代の社会ではモノの供給は大量に日々行われているので、誰も敢えて蓄えをしようとは思わなくなってしまったのでしょう。しかし、時々自然災害に襲われるたびに、マスコミが備蓄の大切さを喧伝する時だけ少しだけ備蓄の重要性が議論される程度に終わるのです。さて、戦国時代に比べて爆発的に人口が増えてしまった現代社会では、備蓄も大変です。社会的備蓄という意味では、石油や余り気味のコメなどは、多分数か月分の量の蓄積は持っているのでしょうが、その他の食料とりわけデイリーフーズについてはほぼ蓄えは無い訳です。
さて、今回のコロナショックでは、社会的弱者とりわけ体力的弱者を露呈させました。それは、高齢者です。新型コロナウィルスの感染者の内、死亡者の年齢層を眺めると、ほぼ60歳以上に限定されている様です。人の命ははかないもので、昨日も、国民的なコメディアンがコロナ性肺炎で亡くなってしまいましたが、享年70歳でした。投稿者も、65歳到達時に肺炎の混合ワクチンの接種を受けましたが、これは裏を返せば高齢者は肺炎に罹りやすく、重症化し易い事への予防対策なのです。傾斜死亡率などという勝手なタイトルを付けたのは、もしかすると人類に対して、安易な高齢化社会礼讃への自然からの警鐘かも知れないと思ったからなのです。つまり、高度な?医療やケアシステムの充実は、体力的には弱い高齢者をベッドに寝かしたまま生かし続ける「やや歪んだ人口ピラミッド」を作ってしまう危険を孕んでいるいるという意味です。この国の様に、極端に頭が大きい人口ピラミッドは、社会的にはかなり不安定なものに違いありません。少ない労働人口で重い高齢者人口を支える事になるからです。自分が高齢者の立場なので敢えて言ってしまいますが、コロナショックはこのアンバランスを少し是正してくれる災害かも知れないとふと思ってしまったのです。
この国と同じような高齢化社会であるIタリアでの高齢者の大量死のニュースを聞くにつけ、私たちの社会でも間もなく同じような事態になるかも知れません。高齢者が多く入る施設にコロナが侵入した場合、それを抑える術(ワクチンや治療薬)を私たちはまだ手にしていないのですから。

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