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2020年3月 3日 (火)

3718 ウィルスの戦略

ウィルスが、「微生物」であるのか、あるいは通常の細胞に様に細胞内器官を持たず核だけしかない「非生物」であるかについては議論のあるところではありますが、いずれにしても生物の歴史程度には長く存続している存在なのでしょう。彼らが増殖するには、他の生物に取り付き、その細胞を宿主として核分裂を行って増えていくという特徴を持っています。しかし、彼らが宿主である動物(など)にどの様に取り付き潜伏しているかについては、かなりの部分が謎となっている様です。何故、宿主である動物、例えば渡り鳥や野生動物などを病気にすることなしに潜伏が可能なのか、その宿主を出て他の野生動物に取り付き、更にそれを私たち人間に感染させるためには、ウィルスにどの様な変異が必要であるのか、以前謎の部分が残っているのです。
いずれにしても、ウィルスや病原菌を「異物」として認識し、それを排除しようとする「免疫システム」を掻い潜る様に、ウィルスは自らの表面状態をまるで忍者の様に変幻自在に変える能力があることは間違いないでしょう。だからこそ、インフルエンザウィルスにも「型」があり、同様にコロナウイルスにも型があるのでしょう。その型が、これまで人類が遭遇した型と同じものであれば、私たち自身の免疫やあるいは既存のワクチンが効奏するのでしょうが、いかんせん敵はその上を行っているので、私たちは何年かに一度は未知の新型ウィルスに遭遇する羽目に陥る訳です。
もし、新型ウィルスに都度対応し、検査キットやワクチンを開発し続けるしてもそれはまさにイタチごっこであり、キリが無いとも言えそうです。
そうではなくて、重篤になる肺炎などの症状を抑え、少なくとも亡くなる人が殆ど出ない様にする有効な対症療法を確立しさえおけば、新型のウィルスにもそんなに慌てる事はない筈です。今の国内外のドタバタを見るにつけ、ウィルスの戦略に翻弄され続ける私たち人類の「弱点」を見る思いです。つまり、私たちヒトは、ウィルスや病原菌の罹患によってDNAに変化を起こし、結果として進化によってヒトになり得たとも言えるからです。進化の立役者でもあるウィルスとは、正面切って戦うのではなく、攻撃をどうにか受け流しての「共存」を考えなくてはならないのかも知れません。

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