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2020年4月 8日 (水)

3738 過剰反応2

コロナ対応で過剰反応を余儀なくされたのは、打つ手が後手後手に回ったからの様な気がします。日本より遅く流行が始まり急速に感染が広がった国々に比べれば、クルーズ船という「先行汚染スポット」を抱えていたという事情があったにせよ、海に囲まれているという恵まれた条件を生かして、水際で感染を抑え込むという作戦は、効奏してきた様にも見えていました。しかし、感染経路が特定できないといういわゆる市中感染が顕著になって来た時点で、欧州のいくつかの国やB国などの急速感染国のパターンに近づいたと判断すべきだったのでしょう。
つまり、これまでの水際作戦と感染経路の特定とその分断を図るという作戦に早々に見切りをつけて、市中感染の拡大に着手すべきだったという事です。例えば、クルーズ船を除く国内感染者の数が、1000人、あるいは2000人といった大台に乗ったタイミングを、IタリアやSペインやFランスといった感染加速国での同じ感染規模のタイミングと重ね合わせてみることで、最近の東京の感染拡大の予測が出来た筈なのです。この国には、何故か日本は他の国とは違う、といった根拠のない確信がまかり通っている様にも思えます。つまり、PCR検査数が少ない事が理由で、表面化した陽性者が少なかったという表面上の数字を、さながら真の陽性者も少ない事と同一視して、若者の外出を抑制しなかったツケが今回ってきたという事だと思うのです。
過剰反応は褒められた事ではありませんが、かといって戦時中のの様にやがて「神風が吹く筈だ」といった根拠のない楽観論はもっといただけません。
自動制御の分野では、変化が起こってから制御を始めるのでは、制御カーブからの逸脱(オーバーシュート)が生ずるのはイロハのイの常識です。一方では、感染の急拡大に対して同じオーバーシュートという言葉を使って警鐘を発しておきながら、緩い自粛の呼びかけだけしか発せず、明確な行動制限を行わなかったのは明らかに失策だったと言えるでしょう。オーバーシュートの現実を目の前にして、今慌てて制御(強い要請)を始めても、平均的潜伏期間である2週間のタイムラグは如何ともしがたく、私たちは過去2週間分のオーバーシュートを指をくわえて眺めるしかないのでしょう。事実として、東京では、陽性者が1000人から倍の2000人になるまでは10日要しましたが、それが4000人となるまでは僅か6日という様に加速中なのです。この国には、過剰反応を起こさぬように、予め手を打つ「転ばぬ先の杖」という良い諺があることを思い起こすべきでしょう。

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