« 3749  都市山小屋論 | トップページ | 3751 カタストロフィー »

2020年4月24日 (金)

3750 コロナフィルター

コロナショックという「自然災害?」は、世の中をフィルターに掛けてみた様な現象を多く出現させました。例えば、人々の収入ですが、安定的に給料を得ている公務員を頂上とすると、次に比較的大きな企業に雇用されている給与生活者が来ますが、自粛によって不要不急とされた(サービス)産業の自営業者や従事者は正規・非正規に関わらず、コロナフィルターで振るい落されてしまう事が白日の下に晒された格好です。同様に、通常の免疫力を持つ健常者と、基礎疾患を持つ人々や免疫力が低下してしまった高齢者も完全にコロナフィルターを使えば分離可能です。前者は、ウィルスに感染しても軽症で済み、速やかに復活できますが、後者は重症化が免れず運が悪い場合には寿命を縮める事態にもなり兼ねないからです。
つまりコロナフィルターは、現代の社会活動を維持する上で必須の職業(それに従事する人々)と不要不急な職業(それに従事する人々)を明確に分けましたし、言い方は悪いのですが、社会活動に必要な人々とそうでもない人々をも分けてしまう事になりそうなのです。さらに言えば、感染症的に見た健常者と少し体の弱った人たちをも分けてしまったのです。何しろ職業で言えば、今度の特措法に従った自治体レベルで、営業の自粛を求められた業種とそうではないとされた業種では、公文書レベルで明確にフィルタリングされてしまったのですから。
コロナフィルターから見れば、人だけを運ぶ大量輸送システムでさえ不要不急の仕組みではないとされましたし、中でも観光業こそ全く不要不急の社会活動ではないと切り捨てられたのでした。しかし、考えてみればお役所まで新設して、観光業の拡大を煽って、海外からのインバウンド客が何千万人を超えたとか、さも官邸の手柄の様に自慢げに報道させてきたのは、今の政府ではありませんか。勿論、それは閣僚たちのアイデアなどではなく、彼らを担ぎ上げる「賢い?」取り巻き達の進言であったことは間違いないでしょう。しかし、コロナフィルターはそんな姑息な政策さえも篩に掛けてしまいました。感染の急拡大に直面して、慌てて打ち出した(不潔でできの悪い)マスク配布作戦も、ゴタゴタした支援金配布作戦も全て後手に回ってしまった事もこのフィルターから漏れ落ちてしまいそうな状況です。
3.11の震災でもそうだった様に、大きな災害は多くの人々や社会構造をフィルターに掛けてしまうものの様です。今回のコロナフィルターは、取り分け私たち生き方や社会の在り方を問うものになったと思うのです。今回のコロナ禍が一段落した時にこそ、私たちは今後の社会活動に必要不可欠の生業と、そうではない不要不急の生業を明確に分けて眺め、将来の社会の姿はどうあるべきかを改めて考え直さなけれなならないと感じた次第です。

|

« 3749  都市山小屋論 | トップページ | 3751 カタストロフィー »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 3749  都市山小屋論 | トップページ | 3751 カタストロフィー »