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2020年4月 6日 (月)

3736  人口密度

感染症が人口密度に応じた速度て拡散していくことは自明です。人から人にうつる病気が感染症ですから、人と人の距離が近いほど感染が広がりやすい訳で、人口密度の高い国、とりわけその都市部は感染の「巣」になり易いでしょう。しかし、考えてみなければならないのは、感染症の広がりは人口密度に「比例」するのでないという点です。引力の法則からの単純な類推でも、引力(感染力)は距離の自乗に反比例しますから、単純な幾何計算でも人口密度が2倍になれば、人と人との距離が半分になる訳で、感染の広がりスピードは4倍になる計算です。ちなみに投稿者が住んでいる東北のA県では人口はほぼ100万人ですが、感染者は今のところ10人レベルに留まっています。一方で東京はと言えば、人口は1300万人を大きく超えていますから、感染数はA県の100倍(1000人)以上になっても不思議はない筈です。この類推がかなり正しい事は、東京の感染者累計がすでにほぼ900人に上っている事でも分るでしょう。
この国の首都の一極集中の度合いが、世界でもトップクラスであることは、かなり以前から指摘はされているのですが、それが解消するどころかますます酷くなる一方というのが現状でしょう。この春も、新規就労者や大学などの入学者が大挙して東京に向かった筈です。感染のリスクはさらに拡大した訳です。
コロナショックなどの感染症も一つの災害と考えれば、人口の集中は他の災害の被害をも増幅するはずです。例えば、関東を含む太平洋沿岸岸で起こるであろう次の震災です。また例えば、台風による高潮や集中豪雨による水害です。つまり、過密都市には災害の際に大勢の人たちが避難できる十分なスペースが無いのです。参考になるのは、戦時中に首都空襲が頻発した際に行われた疎開でしょうか。いまの時代、田舎には多くの空き家とガラガラの学校が目立ちます。ここでの結論としては、ソロソロ国の政策として、都市機能と人口の計画的疎開を真面目に考えてみるべき時期ではあると提言しておきましょう。

 

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