« 3733  傾斜死亡率2 | トップページ | 3735 サービス業2 »

2020年4月 2日 (木)

3734 サービス業

今回のコロナショックによる社会不安は、いわゆるサービス業について考えさせるものでもある様です。人は、どんな状況になっても食べて、寝て、排せつしない訳にはいかないでしょう。そのためには、食料や最低限の日用品の生産や配送・供給だけは不可欠な社会活動なのでしょう。一方、その様な生命維持に不可欠な活動ではない「モノの授受を伴わないサービス業」に関しては、当面はそれが無くとも生き延びる事が出来るため、真っ先に仕事が無くなる職業でもあります。具体的には、接客業やエンタメ産業、外食残業や観光・旅行・宿泊業などなどです。
サービス業の最大の特徴は、日銭で回っている産業であるという点でしょうか。毎日店を開け、固定客やフリの客が入り、料金を貰ってそれを人件費や翌日の仕入れに回してその事業が継続していきます。その事業が成り立つためには、いわゆる稼働率が最重要なファクターでしょう。例えば、旅客機やタクシーやバス・鉄道など旅客輸送業が成り立つためには、稼働時間の間で一定の率以上の客が利用する必要があるのは間違いありません。そうでなければ、燃料代や電気代や人件費や設備のメンテナンスなどの経費が稼げないのです。ざっと言えば、旅客機やバスなどの不特定多数の旅客を相手にする事業では、平均的には2/3以上の席が埋まっていないと商売としては成り立たないでしょう。
さて、サービス業です。サービス業は、いわば社会の余裕の中でこそ成り立つ産業ではないかと密かに思っています。人々に余裕がなかった時代(例えば戦後しばらくの時期)、旅行などは年に1,2回の一大イベントでしたし、外食なども何かのご褒美などのタイミングでしか楽しめませんでした。震災・原発事故ショックや今回のコロナショックの様に、社会の余裕がすっ飛んでしまう様な時代には、当然の事ながら社会の余裕も消えてしまう訳ですから、真っ先に不況の波に襲われる筈なのです。日銭で回っている産業などは、まさに日々の収入が消える訳ですから、仕入れも出来ず従業員の人件費もその日から払えなくなる訳です。ここでの結論は、社会に絶対必要なサービス業とそうでもないサービス業とは、社会と色分けして考えて行かなければならないでしょう。そうでなければ、ショックが続いている限り、その様な産業の損失分を税金を使って補っていく必要があるのですが、それが長く続けられる訳ではないでしょう。社会に必要な余裕部分のサービス業と、明らかにバブルとなっているサービス業は、社会としてしっかりと切り分けて進む必要があると思うのです。残念ながら、今回のコロナショックで切り捨てられる産業が出るのは致し方ありません。続きます。

|

« 3733  傾斜死亡率2 | トップページ | 3735 サービス業2 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 3733  傾斜死亡率2 | トップページ | 3735 サービス業2 »