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2020年4月28日 (火)

3751 カタストロフィー

バブルは必ず崩壊します。それを理論的に説明するのが「カタストロフィー(破局)理論」です。文字だけでは説明できにくいのですが、1枚の紙を富士山の様に、頂点が出来る様に歪ませる場合を想像してみてください。必ず、折り重なる部分が出来る筈です。きっちり折り畳まないで、ゆるく歪ませたままにしておくと、「破局の曲面」が準備できます。歪ませた部分は、上からみると必ずオーバーハングのある谷になる筈です。
ところで、人々は何か目的のある行動をしようとする際、安全な斜面を登るのではなく、ショートカットをしてより近いルートを取ろうとしがちです。そのより近いルートを選択すると、どうしてもオーバーハングのある場合が多いのですが、その際人は足元をつい見てしまい「怖気づく」のです。木登りをしている子供も同様でしょう。登る時は、兎に角高い枝に登りたくて夢中で木に取り付きますが、少し高い枝に乗ってつい下を見てしまった途端、怖くなって手足が動かくなくなるでしょう。
経済活動も全く事情は同じです。強気で相場を張っていた投資家が、何かのきっかけ、例えばある投資信託会社の経営不振や今回の様な感染症の流行や自然災害などで、急に弱気になって資金を引き揚げてしまうとします。この弱気の連鎖が経済的破局に繋がる事は、多くの歴史が物語ってもいるでしょう。
今、多くの国々や社会では、新型コロナウィルス渦の中で、殆どの活動が先の見えない状況の中で「弱気」に陥っている筈です。それは、ついつい自分や社会の足元を見てしまっているからであって、視線を上や横に向けて、より安全なルートを模索することから始めるべきなのでしょう。場合によっては、下を見ない様にしながらジリジリと後ずさりしなければならないかも知れません。それは、10年前や30年前のレベルに生活の質を戻さなければならないことを意味するかも知れませんが、その選択肢しかないのであればそれも致し方ないでしょう。つまり、無理に突き進んで破局を迎えてしまい全てを失ってしまうか、あるいは後ずさりして3割カットの水準で踏みとどまるかの選択という意味です。食量の3割を無駄に捨ててしまっているこの国では、食生活の分野であれば7割の水準でも現在と同じレベルを保ちながら、しかし破局は回避できることを意味しているのです。破局を回避するのは、結局は私たちの心の持ち方に掛かっていると言えそうです。

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